【寒天の栄養】ノンカロリーの代名詞。豊富な食物繊維が生活習慣病に効果的!

ゼリーをはじめ、サラダのトッピングにも使われ、ヘルシー食材として知られている寒天。海藻から得られる成分を抽出し固めて作られますが、そのほとんどが食物繊維です。
寒天に含まれる豊富な食物繊維の効果と、寒天を取り入れる際のポイントをご紹介します。<管理栄養士seira>

目次

特徴①豊富な食物繊維で痔の予防とガン予防にも

寒天に含まれる食物繊維には、便通の改善はもちろん、便を柔らかくする効果もあります。
柔らかい便は痔の予防につながります。
また、食物繊維は発ガン物質を吸着して排泄を促したり、腸内の善玉菌を増やしてガンを発生しにくい環境を作るとも言われ、ダブルの効果でガン予防が期待できます。

特徴②コレステロール値を下げて動脈硬化予防へ

動脈硬化を進行させる最大の因子は、血液中のコレステロール量の増加です。
寒天は、食事に含まれる余分なコレステロールの吸収を防ぎ、コレステロール値を下げることがわかっています。

特徴③血糖値の急激な上昇を抑え、肥満や糖尿病予防

食物繊維そのものはノンカロリーなので、たくさん食べても太る心配はありません。
また、食物繊維は満腹中枢を刺激し食べ過ぎを防いでくれますし、血糖値の急上昇を抑制する効果もあるため、肥満や糖尿病予防も期待ができます。

寒天を取り入れる際のポイント

1、寒天自体はノンカロリーだけど、甘味料には注意

寒天はノンカロリーですが、市販の寒天ゼリー等には甘味料が加えられています。
低カロリーだからといって、極端に寒天ゼリーばかり食べていると、甘味料によって味覚が麻痺し結果健康を害してしまう可能性や、食物繊維の摂りすぎで腹痛を引き起こす可能性もあります。
何でも摂りすぎはよくありません。美味しく適度に取り入れていきましょう。

2、寒天には水分や肉汁を閉じ込めてくれる効果あり。定番メニューに混ぜてみて

お米やハンバーグに、水で戻した棒寒天を細かくして混ぜて炊飯、焼くだけ。水分や肉汁を閉じ込められ、食物繊維だけでなく美味しさもアップします。
ドレッシングやポン酢に寒天を溶かして固めておくと、おしゃれなジュレソースに早変わり。

寒天を使ったレシピは無限大。
ゼリーだけでなく、いろいろな料理に使うのも楽しいですね。
おいしく寒天を取り入れて、生活習慣病予防をしていきましょう。

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この記事を書いた人

栄養教諭として小中学校で勤務後、現在はフリーランス管理栄養士・フードコーディネーターとして活動中。SNSを中心に栄養情報発信、レシピ開発、栄養相談、食事指導、料理撮影等、幅広く活動している。

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