【脳活レシピ(16)】料理は最高の脳トレ!みじん切りで「チリコンカン」

手と脳には深い関係があり、手の細かい運動は脳の活性化にもつながります。
何を食べよう、どうやって食べようと考え、料理をする時にはよく手を使うので、脳の活性化に影響します。
今回は、みじん切りで脳を活性化しながら作る「チリコンカン」のレシピをご紹介します。(管理栄養士:久保田 美代)

目次

手は第二の脳

カナダの脳神経外科医ワイルダー・ペンフィールド(1891~1976)の研究によると、脳には、感覚を感じとる「感覚野」と運動を指令する「運動野」があり、それぞれが体の部分と密接につながっているそうです。

脳の血流量が低いと神経細胞が減っていき、物忘れが激しくなったり、歩行にも影響が出たりすると言われています。しかし、手を使うと、手を使わない時に比べて、脳の血流量が10%程度上がるという研究結果があるそうです。

<参考文献>
複雑な指運動は本当に脳の活動を促すのか? デサントスポーツ科学 
手指運動による弁別課題が脳血流量に及ぼす影響 ─fNIRSを用いて─ 
Influence of a Discrimination Task during Movement on Cerebral Blood Flow Measured by fNIR

ポリフェノールの効果

ポリフェノールには抗酸化作用があり、脳の老化防止に役立つともいわれ、記憶力の低下や認知症を防ぐ効果が期待されます。

オリーブオイルは、ビタミンEや「オレオカンタール」という動脈硬化を抑制する作用のあるポリフェノールが豊富に含まれています。また、トマトには「リコピン」というポリフェノールが多く含まれています。

レッドキドニービーンズ(赤いんげん豆)や色鮮やかな紫玉ねぎの紫色も「アントシアニン」というポリフェノールです。
紫玉ねぎは普通の玉ねぎにも含まれる「ケルセチン」というポリフェノールも豊富で、「Wポリフェノール」が魅力です。

チリコンカン

それでは、「チリコンカン」のレシピをご紹介します。

材料(2人分)

牛ミンチ … 120ℊ
玉ねぎ  … 1個
セロリ  … 1/2本(60ℊ)
にんにく … 1かけ
オリーブ油  …大さじ1
水      …200ml
ローリエ … 1枚
野菜コンソメ …1個

トマト   …中2個
レッドキドニービーンズ(水煮)…1/2缶(100ℊ)

チリパウダー    …大さじ1
トマトケチャップ  …大さじ2
濃口しょうゆ    …小さじ1/2
ブラックペッパー   …少々
塩    … 少々
紫玉ねぎ … 1/2個

※トマト=カットトマト缶 1/2缶でもOK

作り方

1.玉ねぎ、紫玉ねぎ、セロリ、にんにくはみじん切りにする。

2.トマトは一口大に切る。

3.にんにくをオリーブ油で炒める。

4.3の香りが立ったら、牛ミンチを入れる。

5.牛ミンチに火が通ったら、新玉ねぎとセロリを入れる。

6.野菜に火が通ったら水・ローリエ・野菜コンソメを入れる。

7.6が煮立ったら、トマトとレッドキドニービーンを入れ、中火で煮る。

8. 汁気が少なくなってきたらチリパウダー を入れ、トマトケチャップ、濃口しょうゆ、塩、ブラックペッパーで味を調える。

9.器に盛ったら、紫玉ねぎをトッピングする。

チリペッパー➡赤唐辛子のみ
チリパウダー➡パプリカ、食塩、クミン、赤唐辛子、オレガノ、ガーリックが入っています

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この記事を書いた人

福岡県栄養士会の会長、大部正代が健康寿命の延伸を目的とし、2019年に設立。管理栄養士による栄養相談を始め、レシピ開発、講演やセミナー、健康イベント等の活動を行う。

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