“第二の脳”と言われる腸を健康に保つために発酵食品が役立つことは広く知られています。
お粥に米麹を加えて醗酵させ、米の澱粉を糖化させる事から生まれる甘酒は、別名「飲む点滴」と言われ、美容や健康面の効果が注目されています。
材料は米と糀と水だけ、シンプルですが発酵の力で自然なさっぱりとした甘さが楽しめます。
そのまま飲むだけではなく、野菜や果物と合わせてスムージーに、手作りスイーツの甘味や料理の調味料として幅広い用途がある甘酒は温度管理が出来れば簡単に作ることができます。
今回は“ヨーグルトメーカー”で作る手作りの甘酒をご紹介します。
甘酒の栄養
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖です。
甘酒の甘味は、米のデンプンが糖化されたブドウ糖です。体内で作ることができない為、食品で摂取する必要があります。
さらに、必須アミノ酸やビタミン類が豊富に含まれています。体内の吸収率も高く、疲れた時に飲めば疲労回復にも素早く役立ちます。
目次
甘酒レシピ
それでは、“ヨーグルトメーカー”で作る手作りの甘酒の作り方をご紹介します。
材料
(家庭用ヨーグルトメーカー1個分)
米 150g
水 750ml
糀 150g
*好みで生姜、塩麹を適宜
作り方
①米は洗い、炊飯専用鍋に水750ml入れ30分浸漬する
②火にかけ沸騰するまで強火で加熱し、沸騰後弱火にし20分炊き、全がゆを作る
③全がゆが出来上がったら65℃まで冷まし、糀を混ぜる
④手早く混ぜてヨーグルトメーカーに入れ、温度55℃、時間を10時間に設定する
甘酒作りのポイント
甘酒作りには10時間程度、温度を50〜60℃で一定に保つことが重要です。温度が上がりすぎると発酵が止まり、低いと乳酸発酵が進んで酸味が出てしまって甘く仕上げる事ができません。
ヨーグルトメーカーや炊飯器を使えばお粥と糀を混ぜ合わせて入れるだけで、放っておいても翌日には美味しい甘酒が出来上がります。
炊飯器で作る場合は、お釜にお粥と糀をよく混ぜ合わせた後にセットし、内側に埃よけの布巾をかぶせて蓋をせずに保温モードで15〜20時間温め、ほんのり色づいて甘みが出たら完成です。甘さが足りないようなら、加熱時間を延ばしましょう。
出来上がった甘酒は「火入れ」(加熱)すると保存性が高まります。鍋に入れてかき混ぜながら弱火でゆっくりと火を入れます。かき混ぜ続け“とろみ”と“粘り”が出てきたらすぐに火を止めます。冷めたら容器に入れ、表面に落としラップをして冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵庫で1週間、冷凍では、火入れせずそのまま1ケ月間は保存可能です。
甘酒を美味しくいただくには?
・レシピの分量は濃度が濃い目なので、お湯で薄めて濃度を調節しょう
・お米の粒が気になる場合は、ミキサーにかけると口当たりが滑らかになります。
・そのまま飲む場合は、塩麹をほんの少し(1〜2滴)加えると甘さが増します。
お好みでおろし生姜を加えるのも◎
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