【イベントリポ】脳活新聞フェア「キッチンばさみで魚さばき」

「第3回脳活新聞フェア」(3月24日/エルガーラホール)会場内で実施した「キッチンばさみで魚さばき」の様子をリポートします。出展ブースの一つ、FOOD&HEALTH協会ククルテの管理栄養士で料理研究家の佐藤彰子さんが「はさみの向きや角度のつけ方など、頭を使いながら手作業するので脳の活性化につながります。包丁よりも安全に手軽にできるのもポイント」と推奨する魚のさばき方です。実施は3回、各回3人の参加者がアジの開きに挑戦しました。

脳活新聞フェアで FOOD&HEALTH協会ククルテさんが実施
目次

はさみの刃の向きや力加減を考えながら

「健康のために魚を食べたいですね。包丁を使わずさばいてみましょう」と佐藤彰子さん

佐藤さんは祖父が福岡県糸島市姫島で海士(あま)だった影響で、幼少期から魚が身近だったといいます。「脳に良いとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含む魚をもっと食べてほしい」と手軽な調理法を発信。今回はキッチンばさみを使ったアジの開き方を伝授します。

キッチンばさみを使ってちょきちょき…

まずは佐藤さんのデモンストレーション。「普段しない手作業を取り入れると脳活になるので、今日はキッチンばさみでアジをさばきます。包丁よりも安全で、はさみの向きや角度、力加減、アジの持ち方などを考えるので頭を使います」と説明。参加者をはじめ、見物する人の視線が佐藤さんの手元に集まります。

大盛況のデモンストレーション

アウトドアで便利! キッチンばさみを使ったアジのさばき方

これからの季節においしいアジを用意

はさみを使ったアジのさばき方の手順は以下の通りです。内臓を取ったアジを渡された参加者はぜいご切りから始め、約15分で開きは完成しました。一部、3枚おろしになった人も!

1)うろこは、はさみを閉じた状態で尾から頭に向かって取る。

背中のぜいごを切り取ります

2)ぜいごは、はさみの刃で尾の方からおなかに向かって切り取る。

こちらもぜいごを取っているところ


3)お尻の穴にはさみを入れ顎の下まで切り開いてエラを切り内臓を取る。背骨に付いている薄い膜を切って、キッチンペーパーなどで血をしっかりふき取る。

頭を落とします

4)胸ビレと腹ビレを切り、背骨の節を切って頭を切り落とす。

5)片側の身と皮の間にはさみを入れ、中骨に沿って切り進める。もう片側も同様に切って中骨を切り離して開く。

中骨を取り除いたところ

6)腹骨を身に沿って切り落とす。

腹骨を取り除きます

佐藤さんは「キッチンばさみは場所を選ばないので、キャンプや災害時などにも活用できます。覚えておくと便利です」と締めくくりました。

皆さん真剣に挑戦していました

「子どもと挑戦したい」「もっと魚を食べたくなった」参加者の声

「キャンプで活躍しそうです!」と参加者

釣り好きで魚の扱いには慣れているという30代男性「子ども2人と一緒に釣りをして、キスやイカをさばいた経験はあります。今回の大きさの魚は包丁でもさばいたことがないし、キッチンばさみを使ったのは初めてで貴重な体験でした。はさみの方が包丁よりも簡単で安全なので、子どもにもやらせてみたいです。頭も使うので、確かに脳活になると思います」

魚一尾の状態を手にしたことがないという40代女性「キッチンばさみを使うのは力が必要なイメージでしたが、そうでもなかったです。一番難しかったのは、はさみの刃の入れ方が分かりにくかったぜいご切り。その後ははさみを入れるために魚の向きを変えたりしながら慣れていきました。魚の部位を知ることができて楽しかったし、もっといろいろな魚を食べようと思いました」

あわせて読みたい
【食と脳活】認知症リスクを減らす魚を手軽に食べましょう その1 【食と脳活】認知症リスクを減らす魚を手軽に食べましょう。ーその1ー 食欲の秋を迎え、積極的に食べたい魚の話題を取り上げます。料理研究家の佐藤彰子さんは「脳に良いとされる青魚のイワシ、サバ、サンマがおいしい季節。できるだけ手間をかけずにうまく取り入れたいですね」と呼びかけます。
あわせて読みたい
【食と脳活】認知症リスクを減らす魚を手軽に食べましょう その3 イワシの手開き 【食と脳活】認知症リスクを減らす魚を手軽に食べましょう。ーその3ー イワシの手開きを紹介します。
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

コメント

コメント一覧 (1件)

目次
閉じる