【脳活レシピ(20)】手軽にスパイスを活用してみませんか?カレールウを使わないカレーに挑戦♪

 今や世界各国で愛されているカレー。様々なスパイスを使用したカレーは、美味しいだけではなく、健康効果が期待できます。今回は、油分が多いカレールウを使用しない「チキンのとろとろカレー煮込み」のレシピをご紹介します。(管理栄養士:彌永清子)

目次

カレー粉って何?

 カレー粉とは、数十種類のスパイスを焙煎して、粉末状にし、配合したものです。

 配合されるスパイスは、ターメリック、レッドチリ、コリアンダーなど多岐に渡ります。

スーパーなどで、カレー粉を手に取られるときには、どんなスパイスが配合されているのかをチェックしてみてください。

カレーってなぜ黄色?

 カレー粉に配合されるスパイスには、「香りづけ」「辛みづけ」「色づけ」などの役割があります。
「色づけ」担当として鮮やかな黄色を醸し出すスパイスの代表、ターメリックが有名です。
ターメリックは、別名ウコンともよばれています。ウコンと聞くと馴染み深いと思われる方も多いかもしれませんね。

脳活ポイント!クルクミン

 「ターメリック(別名ウコン)」には、「クルクミン」という成分が多く含まれています。クルクミンは、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用があり、また、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβの生成を防ぐともいわれています。
食卓に上手に取り入れたい成分ですね。

チキンのとろとろカレー煮込み

 今回は、ターメリックを取り入れた「ターメリックライス」と、カレールウを使用しない「チキンのとろとろカレー煮込み」をご紹介します。

材料(4人分)

*ターメリックライス*
米        2合
バター      10g
ターメリック   小さじ1 

*チキンのとろとろカレー煮込み*
鶏手羽元       8本
塩・こしょう     各少々
小麦粉        大さじ1
人参         大1/2本
じゃが芋       中1個
にんにく・生姜    各1片
水          400ml
カレー粉       大さじ2
植物油        大さじ2
塩・こしょう     小さじ1/2・少々 

≪付け合わせ≫
茹ブロッコリー     適宜
くこの実(水で戻す)  適宜

作り方

*ターメリックライス*

① 米は水洗いし、ざるにあげておく。

② フライパンにバターを熱し、①を加え、バターがなじむように炒める。

③ ターメリックを加え、全体が黄色になるように混ぜ合わせる。

④ 炊飯器に③を入れ、目盛りまで水を加え、炊飯スイッチを入れ炊く。

*チキンのとろとろカレー煮込み*

① 人参と生姜はすりおろし、合わせておく。じゃが芋は、⑦で加える直前にすりおろす。にんにくは、皮をむき、包丁の腹を当て、押しつぶす。

② 鶏肉に、塩・こしょうし、小麦粉をまぶす。

③ フライパンに、植物油・にんにくを入れて火かけ、香りが立つまで熱した後、にんにくは取り出す。

④ ②の鶏肉を、フライパンでじっくりきつね色になるまで焼く。

⑤ 鶏肉がきつね色になったら、カレー粉を振り入れる。

⑥ ⑤に、人参・生姜のすりおろしと水を加え、煮立ったら蓋をし、中火で15~20分煮る。

⑦ 塩・こしょうで味を調え、すりおろしたじゃが芋を加え、とろみをつける。

⑧ ターメリックライスと一緒に盛り付ける。

*今回のレシピでは、じゃが芋を使ってとろみをつけています。
 じゃが芋を使用することで、抗酸化作用のあるビタミンCの補給にもなります。

*お子様向けに作る場合は、カレー粉を減らすなどの調整をしていただくと、辛みが控えられ食べやすくなります。

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この記事を書いた人

福岡県栄養士会の会長、大部正代が健康寿命の延伸を目的とし、2019年に設立。管理栄養士による栄養相談を始め、レシピ開発、講演やセミナー、健康イベント等の活動を行う。

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