【リポ】ファンラン本番10日前の走行訓練は? 第2回「脳活新聞走るっ隊」

脳活新聞が60歳以上の皆さんと11月12日に実施された福岡マラソンのファンラン(5.2㎞)に挑戦する「脳活新聞走るっ隊」。事前にマラソン教室を実施してファンラン完走を目指すプログラムで、福岡マラソン「First Step(はじめの一歩)プロジェクト」と「R60俱楽部」(共に福岡市)とタイアップした企画です。
ファンラン完走を目指すメンバー(登録40人中、この日は34人が参加)が本番10日前の11月2日、福岡市中央区の平和台陸上競技場に集まったマラソン教室2回目の様子をリポートします。

■脳活新聞走るっ隊
主催:脳活新聞(西日本新聞社)、共催:福岡マラソン実行委員会、協力:NPO法人足もと健康サポートねっと

目次

「運動と認知機能の関係」を知る

■第2回 11月2日 午前8時15分開始 [晴れ] 参加34人
平和台陸上競技場で講義と実技講習

第2回は平和台陸上競技場で実施「みんなで完走するぞ!」

<講師一覧>
・福岡大学病院 リハビリテーション部 松田拓朗さん(D、Eグループ)
・ランフィット・ランニング専門トレーナー 小島成久さん(A1グループ)
・ランニングサークル福岡ゆるラン 代表 丸山慎治さん(A2グループ)
・On Japanシューフィッター 前田誠さん(B1グループ)
・プロランナー 田中飛鳥さん(B2グループ)
・金谷内科クリニック 前原雅樹さん(Cグループ)

前半は、講師で福岡大学病院 リハビリテーション部の健康運動指導士、松田拓朗さんによる「運動と認知機能の関係」についての講義です。

健康運動指導士、松田拓朗講師による講義

松田さんは運動不足が原因で心疾患や認知症になるリスクが高まるという世界保健機関(WHO)の研究結果や世界的に見ると4秒に1人が認知症と診断されている現状を説明し、スロージョギングなど有酸素運動が認知機能の改善に効果的とされる実験データを示しました。

最後は「走れるうちは、精いっぱい走ることを楽しんで 」とメッセージ

さらに科学雑誌に発表された論文をもとに「習慣的な運動はアルツハイマー病やパーキンソン病の進行を遅らせ、身体機能の改善にさまざまな効果があるとされます」と解説しました。

プロランナーの田中飛鳥さんの登場に走るっ隊メンバーも拍手!

実技講習を前に、この日の講師の一人としてプロランナーの田中飛鳥さんが紹介されました。「福岡マラソンに3度出場し、2度優勝しました」という自己紹介に参加者から拍手が起こります。田中さんは「一緒に楽しく体を動かしましょう」と呼びかけました。

実技講習の締めくくりは30分間走

トラックに出て、まずは準備運動をしっかりと

実技講習では、全員で入念な準備運動をした後、各グループに分かれ、前回習った基本的な動作を復習しながら体を動かしました。

基本動作を確認しながら軽く走ってみよう
前回のポイントを覚えているかな?

A2グループでは講師の丸山慎治さんが「あと10日ですから本番まで疲れをためないように」とアドバイス。B1グループのメンバーが当日の水分の取り方を講師の前田誠さんに質問すると「喉の渇きを感じる前に飲むこと」と答えていました。

30分間走をスタート!

その後、全員一斉に30分間走をスタート。「目的はとにかく30分走り続けること」という講師陣の言葉を念頭に、メンバーはそれぞれのペースで走ります。

松田講師のアドバイスを受けながら調整していきます

並走する田中プロから「息を吸うことよりも吐くことを意識して」、松田講師から「ペースを上げたくなってもぐっと我慢」などのアドバイスが参加者にかけられます。

余裕のランニング、楽しそう!

笑顔で話しながら走る人、スタッフに手を振る人がいる一方、終盤には「あと何分?」と、やや疲れを見せる人もいました。

無事に30分を走り終えると、しっかり水分補給。その後、講師陣から「お祭りを楽しんで」「笑顔でゴールを」「沿道の景色を目に焼き付けて」「マイペースを忘れずに」など、本番完走に向けたアドバイスやメッセージが贈られました。

「足を鍛えたい」「出会いがうれしい」目的や楽しみさまざま

「道路を走るのは初めてだから気を付けたい」と宗中和志さん

メンバーに話を聞きました。
B2グループの宗中和志さんは足を鍛える目的で参加し、初回の教室以降、公園で練習を続けているそうです。ファンランについて「競技用トラックではない、普通の道路を走るのは初めて。気を付けて走って完走を目指します」。

志岐慶子さん(左)と 八嶋美代子さんは「本番は楽しもうと決めています!」

同じDグループになって意気投合したという志岐慶子さんと八嶋美代子さん。この日は声をかけ合いながら30分間走りました。普段からトレーニングジムに通っているという志岐さんですが、マラソン経験はゼロ。「前回学んだ走り方を実践して練習しています。当日もマイペースで走りたい」。八嶋さんは「けがや体調不良があって、自分を変えようとチャレンジしました。1人だとなかなか難しいけれど、新しい出会いもあって心強い。本番は楽しみます!」と笑顔を見せました。

「今日のペースを守れば大丈夫」マラソン経験豊富な元山孝一さん

B1グループの元山孝一さんは福岡県筑前町のマラソン大会に毎年参加し、5㎞を26~27分で走る経験者。30分間走では「さすがに最後の2周はきつかった」と言いながらも12周4.8㎞を走り、「ファンランは5.2㎞ですから、ちょうどこのくらいのペースでいければ」と自信をのぞかせていました。

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【リポ】福岡マラソンのファンランにチャレンジ! 第1回「脳活新聞走るっ隊」 脳活新聞(西日本新聞社)では、福岡マラソンの第10回大会を記念して、同大会のファンラン(5.2㎞)に60歳以上の皆さんとチャレンジする「脳活新聞走るっ隊」をスタートしました。
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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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