“車がなくても”阿蘇の絶景&話題の新スポットへ! 直行シャトル運行スタート

熊本県の人気観光地・阿蘇は、広大な自然が自慢なだけに車でないと観光には少々不便なエリアです。そんな阿蘇エリアの観光スポットに、便利なシャトルバス・タクシーの運行がスタートしました。いつもは公共交通機関だけでは行きにくい観光スポットにも、期間限定でお得・自由・便利に行けちゃいます!

目次

阿蘇駅 ⇔ 大観峰展望所 直行シャトルバス

熊本県を対象とした人気観光地ランキングで、常に上位にランクインする観光スポット「大観峰(だいかんぼう)」は、阿蘇の代名詞とも言える絶景スポットです。

見渡すかぎり大草原と世界有数のカルデラ地形を一度に堪能でき、大観峰から眺める阿蘇五岳は、まるでお釈迦さまが寝ているように見えることから「涅槃像(ねはんぞう)」とも呼ばれています。

連日観光客でにぎわう大観峰ですが、訪れる観光客のほとんどが、マイカーやレンタカー、バイク、貸切観光バスを使っています。公共交通である路線バス停留所が設置されているものの、便数の少なさと、バス停から展望所までの距離(坂道を約2km)が原因で観光にはとても使いにくい状況です。

そこで、マイカー・レンタカーがない観光客でも便利なアクセス手段として、2024年3月までの期間限定で阿蘇駅前発着直行シャトルバス(1日3便)の運行を開始しました。

1便目(阿蘇駅前9:20発)は阿蘇市内に宿泊したチェックアウト後の観光客、2便目(阿蘇駅前11:15発)はJR特急「あそぼーい」を利用して阿蘇駅に到着する観光客、そして3便目(阿蘇駅前14:20発)は阿蘇市内で宿泊する観光客向けに。

大観峰観光の前後に、阿蘇山火口や草千里、阿蘇神社などの阿蘇観光とつなげることが可能です。

また、南阿蘇鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社、九州産交バス株式会社、産交バス株式会社の4社にて先行スタートした、阿蘇や南阿蘇地域を一日中、公共交通で周遊できる便利でお得なチケット「あそ旅のレールバス・みなみあそ旅のレールバス(https://sankobus.artpro.co.jp/ )」と組み合わせることで、阿蘇周遊観光の幅がぐっと広がります。

運行概要【阿蘇駅 ⇔ 大観峰展望所 直行シャトルバス】

■運行日:2023年11月11日(土)~2024年3月24日(日)の土、日、祝日
※年末年始(12/25~1/5)は運休
■利用料金:大人往復 1,000円(小人500円)/予約制
※当日空席があれば発車前まで購入可能
■購入方法:熊本県観光予約サイト「くまもっと旅行社。」より購入
※ クレジットカード払いのみ

立野駅 ⇔ 熊本地震震災ミュージアムKIOKU 直行シャトル(タクシー)

「熊本地震震災ミュージアムKIOKU(きおく)」は、平成28年(2016年)熊本地震の記憶や経験、得られた教訓を確実に後世に伝える回廊型のフィールドミュージアム「熊本地震 記憶の廻廊」の中核拠点施設として、2023年7月にオープンしました。

館内では、震災遺物の展示や当時を振り返るシアター、震災遺構、各種プログラムを通して、熊本地震の被災の様子、その発生メカニズム、そして防災について学び、人と自然との共生のあり方について考えることができます。

また、漫画『ONE PIECE(ワンピース)』と熊本県が連携した「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」による、麦わらの一味の像(ロビン像)設置施設として、日々多くのファンが訪れる場所です。

こちらの施設も公共交通アクセスが未整備の状態で、マイカー・レンタカー・貸切バスでの来訪が大半です。車での来訪者以外は、最寄りの立野駅からタクシー利用が一般的ですが、地元タクシー会社の慢性的な人材不足により希望の時間に配車できないこともしばしば見受けられます。

そこで、観光客の利便性向上のために、JR豊肥本線や南阿蘇鉄道の立野駅発着時刻に接続した、定時運行での相乗りシャトル(タクシー)を運行スタート。

観光客はリーズナブルにタクシーを利用でき、予約制とすることで、配車できない(タクシーがつかまらない)心配を解消できます。

さらに、今年7月に熊本地震からの復活を遂げ全線で運行再開した「南阿蘇鉄道」との乗り継ぎ可能な運行ダイヤにしたことで、南阿蘇観光への周遊観光のさらに便利になりました。

※直行シャトルはジャンボタクシーでの運行となり、他のお客様と相乗りとなります
※ご予約便(往復のパターン)のみ利用が可能です(往路1便、復路3便等の利用は不可)

運行概要【立野駅⇔熊本地震震災ミュージアムKIOKU直行シャトル】

■運行日:2023年11月18日(土)~2024年3月24日(日)の土、日、祝日
※11/25(土)と年末年始(12/25~1/5)は運休
■利用料金:大人往復 1,000円(小人同額)/予約制
※当日空席があれば発車前まで購入可能
■購入方法:熊本県観光予約サイト「くまもっと旅行社。」より購入
※クレジットカード払いのみ

熊本型観光MaaSについて

「MaaS(マース)」とは、“Mobility as a Service”の略で、出発地から目的地までの移動ニーズに対して、最適な移動手段をひとつのスマホアプリで提供するなど、移動をご利用者にとっての一元的なサービスとして捉える概念のことです。

熊本県・公益社団法人熊本県観光連盟では、2021、22年度に引き続き、「熊本型観光MaaS」構築に向けた実証事業を阿蘇エリアで行っています。

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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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