セロリは独特の強い香りがあり、料理のアクセントとして使われることも多い野菜です。
今では野菜として認知されていますが、古代ローマ時代には薬草として、東洋医学では漢方として使われています。
では早速、セロリの香り成分や栄養について詳しく見ていきましょう。<管理栄養士seira>
目次
特徴①特有の香りにはイライラを鎮める作用がある
セロリには独特の香りがあり、好き嫌いが分かれやすい野菜です。しかし、この香りには注目すべき効能がいくつもあります。
香り成分でポリフェノールのアピインには、不安やイライラを鎮める効果や、食欲増進、安眠作用があることがわかっています。
特徴②植物ステロールがコレステロールの吸収を抑えてくれる
植物性ステロールとは、植物がもつ健康成分です。コレステロールの吸収を抑えるはたらきがあり、生活習慣病予防として近年注目されている栄養素のひとつです。
また、葉の部分に含まれる香り成分ピラジンは、体内に吸収されると、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する働きを持ちます。
これらの成分の相乗効果で、さらなる血液サラサラ効果が期待できます。
特徴③むくみを改善してくれるカリウムなどのミネラルが豊富
カリウムは細胞内のナトリウム量を調節し、過剰な塩分を排出する効果があります。むくみの解消や高血圧の予防・改善に役立ちます。
セロリは食物繊維も比較的多く含んでおり、腸内環境を整え、大腸ガンの予防効果も期待できます。
漢方では、風邪による悪寒を取り去る作用が知られています。
セロリを食べる時のポイント
葉は捨てないで、余すことなく使いましょう
香り成分や植物ステロール、ビタミン、ミネラルなど、有効成分は葉に多く含まれています。捨てられることも多いセロリの葉ですが、余すことなく使っていきましょう。
葉は、洋風スープの出しとして使うと、香りがスープにつき、ワンランク上のスープに早変わり。
他にも、サラダや炒め物に使ったり、ジュースやスムージーに少し加えたりしても良いでしょう。細かくすると、より有効成分が出やすくなりますよ。
香り成分としてのリラックス効果を得るために、セロリの使わない部分は湯船に浮かべて入浴剤代わりにするのも良いですね。セロリを余すことなく十分に楽しみ、健康を目指しましょう。
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