【脳活レシピ(9)】「スパイス」と「りんご」で冬の腸活!

腸は、栄養素の消化吸収だけでなく、脳にとっても重要な役割を果たしています。

これから冬本番となりますが、気温が低下して体が冷えると腸の機能も低下するといわれています。

そんな冬に、シナモンとワインが香るあったかいスイーツ「赤ワインとスパイスの焼きりんごコンポート」で腸活しませんか。(管理栄養士:花村衣咲)

目次

りんごの栄養

りんごには、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。

このペクチンには
・便を柔らかくする効果
・腸内細菌のバランスを整える効果

があります。

ペクチンは皮と実の間に多く含まれているため、今回のレシピでは、あえて皮のまま使用しています。

スパイスの効果

シナモンとスターアニス(八角)には、それぞれシナムアルデヒドアネトールという香り成分が含まれています。
これらの成分は、動物実験において腸内細菌叢の改善効果が報告されています*。

腸内細菌叢が改善されると

  • 便秘になりにくい
  • 下痢になりにくい
  • 免疫力が上がる
  • 太りにくくなる

というように、体にとって良い変化が期待されます。

*参考文献 Li AL et al., 2019, Yi Q et al.,2021
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0032579121005113

赤ワインとスパイスの焼きりんごコンポート

それでは、スパイスとリンゴを使った、腸に良い冬のあったかスイーツ「 赤ワインとスパイスの焼きりんごコンポート 」をご紹介します。

材料(りんご1個分の分量)

りんご   …1玉
無塩バター …20g
(A)シナモンパウダー …小さじ1/2
(A)グラニュー糖    …小さじ3

赤ワイン  …200cc
(B)きび砂糖  …20g(甘さはお好みで)
(B)シナモンスティック  …3本
(B)スターアニス   …2個
クリームチーズ  …適量(お好みで)

シナモンとスターアニス(八角)

作り方

➀ バターをクリーム状になるまで混ぜて、(A)を加える。

➁ りんごをくし形に切り、➀のシナモンバターを塗る。※グラタン皿でも可。

③ 190℃のオーブンで40分焼く。

※エネルギーを控えめにしたい方は④の工程から

➃ 赤ワインに(B)を入れて弱火で加熱する。

⑤ ➃に焼きりんご(もしくはくし切りのりんご)を入れてひと煮立ちさせる。

⑥ 林檎にワインが浸み込んだら完成。

冷蔵庫で一晩おくと、より美味しくなります。

エネルギー量を少なくしたい場合
①~③の工程を省略し、くし切りりんごをそのまま➃の赤ワインに加えてコンポートに◎

クリスマスにぴったりな冬のデザートで、腸活にチャレンジしてみませんか。

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この記事を書いた人

福岡県栄養士会の会長、大部正代が健康寿命の延伸を目的とし、2019年に設立。管理栄養士による栄養相談を始め、レシピ開発、講演やセミナー、健康イベント等の活動を行う。

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