【脳活レシピ(6)】にんにくパワー!アホエンで脳を活性化しよう!

栄養豊富な食材である、にんにく。
においの成分アリシンが低温の油に溶け出すと、アホエンという成分が作られます。

今回は、その「アホエン」に注目したメニュー、にんにくとオリーブ油の香りが食欲をそそる、カフェやキッチンカーでも人気の「ガーリックシュリンプ」をご紹介します。(管理栄養士:久保田 美代)

目次

にんにくの効能

スタミナ食材の代表と言えば、にんにくですね。
にんにくには、血流を良くして、特に毛細血管などの微小循環の改善作用があるため、脳の活性化に必要な物質を送り込むことができます。

脳の機能を高めて、認知症などの予防や改善、脳卒中の予防に役立ちます。

アホエンってなに?

アホエンは生のにんにくには含まれていません。
においの成分アリシンが低温の油に溶け出すと、アホエンという成分が作られます。

アホエンの語源は、スペイン語でにんにくという意味のajo(アホ)からajoen(アホエン)と名付けられたそうです。

アホエンは、1984年に血小板が固まりにくくなる作用があることが発見されました*。
その後の動物実験で、アホエンには脳を活性化させて老化を防止することがわかるなど、話題となっている成分です。

*参考文献 川岸舜朗「香辛料中に含まれる抗血小板因」、日本食品工業学会誌Vol. 38, No. 5, 445~453 (1991) 、https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/38/5/38_5_445/_pdf/-char/ja

ガーリックシュリンプ

それでは、 そんな注目成分「アホエン」が摂れる「ガーリックシュリンプ」のレシピをご紹介します。

材料(2人分)

バナメイエビ    10尾
にんにく     2かけ
塩糀       大さじ1
オリーブ油    大さじ2
バター      小さじ1
塩        少々
ブラックペッパー 少々
パセリのみじん切り(ドライパセリでも可) 少々

作り方

1.バナメイエビの背に沿って、殻と身に尻尾まで切れ目を入れ、背わたを除きます。

2.にんにくをみじん切りにします。

3.ビニール袋にバナメイエビ、にんにく、塩糀、オリーブ油を入れ、よく揉み込んでから、冷蔵庫に30分~1時間入れます。

4.フライパンにバターを入れ、弱火で熱しながら、なるべく先ににんにくを炒め、エビを加えて中火で両面をしっかり焼きます。

5.お皿にエビを盛り付けて、塩、ブラックペッパー、パセリのみじん切りを振りかけたら完成です。

調理のポイント

  • 漬け込み時間は30分~1時間でも美味しいですが、6時間ほど漬け込むのがおすすめです!
    しっかり味がついて殻までやわらかくなりますよ◎
  • にんにくを炒める時は、50℃~80℃の低温で!

アホエンは多めに摂取しても副作用はほとんどありませんが、にんにくを大量に食べると下痢や胃腸不良になる可能性があります。食べすぎには注意してください。

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この記事を書いた人

福岡県栄養士会の会長、大部正代が健康寿命の延伸を目的とし、2019年に設立。管理栄養士による栄養相談を始め、レシピ開発、講演やセミナー、健康イベント等の活動を行う。

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