【イベントリポ】第6回脳活新聞フェア 来場者約700人が多彩な情報に触れた一日

「第6回脳活新聞フェア」を9月20日、電気ビルみらいホール(福岡市中央区)で開催しました。奈良県・薬師寺の大谷徹奘(てつじょう)氏による特別講演をはじめ、多彩なセミナー、企業や団体のブースも展開し、約700人の方にご来場いただきました。

目次

脳活や健康にまつわる多彩なセミナー講演・セミナー

■特別講演「お経に学ぶ前向きな生き方」
薬師寺執事長 大谷徹奘氏

薬師寺執事長の大谷徹奘氏

「雨を見て『嫌だな』と空に文句を言っても何も変わりません。ぬれれば拭い、着替えたらいいのです。気持ちよく生きるかどうかは自分の心の持ちよう一つ。つらく悲しく追い込まれた時、私たちはこの三つの心構えで苦しさに立ち向かえます。『下手からはじめよう』『高望みはやめよう』『少しずつ上手になろう』。毎日声に出し、乗り越える訓練をしましょう」

■300年前の脳活・健康マニア〜福岡藩学者 貝原益軒を知る〜
博多モノ語りライター 山下大吉丸氏

博多モノ語りライターの山下大吉丸氏

「江戸時代に生きた福岡藩の学者、貝原益軒。平均寿命が30〜40歳だった時代に85歳まで生きた彼が、84歳の時に書いた『養生訓』は、本人の実証と体験に基づいた健康で長生きする秘訣(ひけつ)が記されています。豊かな食材に恵まれた福岡で野菜だけでなく肉もしっかり摂取し、しかし食べすぎないようにと、食が体をつくることを当時の資料から読み解けます」

■目の機能の“変化”は脳や身体にどのような影響を与えるのか?
ViXion代表取締役CEO 南部誠一郎氏/久留米大学医学部眼科学講座教授 春田雅俊氏

ViXion代表取締役CEOの南部誠一郎氏(左)と久留米大学医学部眼科学講座教授の春田雅俊氏

「ものが見えなくなるのは、加齢や先天・後天的な疾患など要因はさまざま。放置すると、脳の認知機能に影響することも考えられます。人は情報を五感から得ますが、その8割は視覚からと言われています。12本ある脳神経の半分が視覚に関係しており、それだけ「見える」ことは重要。失明の危険などを避けるため、専門医への受診も大切です」

■「間違い探し」と「19×19暗算」で毎日脳活
算数教室 算算○、ぼくらのまちがいさがし製作委員会 中村智治氏/中村結衣氏

算数教室 算算○、ぼくらのまちがいさがし製作委員会の中村智治氏(右)と中村結衣氏

「老若男女が楽しめる間違い探しや暗算クイズは、集中力や注意力を身に付けるのに最適かつ、ワーキングメモリ(作業記憶)を使うので脳活にぴったり。楽しんですることが大切です。19×19の暗算はこつを覚えれば15分後にはどの数字でもすらすら解けるようになります。カレンダーや時計など日々見かける数字で応用し、毎日習慣付けて脳活に取り入れましょう」

■美味(おい)しく食べて、腸活・脳活
FOOD&HEALTH協会ククルテ代表理事 大部正代氏

FOOD&HEALTH協会ククルテ代表理事の大部正代氏

「京都府立医科大が京都府京丹後市に住む人の腸内環境を調べたところ、他地域の人と腸内環境が違っていたといいます。海が近く海藻や魚などをよく食べるため良好な腸内細菌が培われてきたと思われます。人間の免疫細胞の約7割は腸に集まっているとされています。腸の善玉菌を増やし、そしゃく力やのみ込む力を保って元気に食べ、生き生きとしたシニアライフを送りましょう」

「第4回脳活川柳」の表彰式も実施

最優秀賞に選ばれた平山なな子さん(中央)

「第4回脳活川柳」の表彰式も実施されました。今回のテーマは「終活」。平山なな子さんの「テンポよく 捨てております 夫のは」が最優秀賞に選ばれました。

試飲や試食、体験、販売も

「森永乳業九州」 ブースではヨーグルトの試食も

今回は自治体、企業、団体など17の出展ブースで情報やサービスを提供しました。「SJR下大利」による住宅型有料老人ホームの案内、「森永乳業九州」のヨーグルト試食や「グリーン・シップ」による“いきいき電話体操”の体験など多種多様。商品販売もあり、大いににぎわいました。

【出展ブース】(順不同)●イイダ靴下 ●SJR下大利 ●神埼市(佐賀県) ●グリーンコープ ●グリーン・シップ ●FOOD&HEALTH協会 ククルテ ●森永乳業九州 ●豆吉郎 ●ムスベル ●丸住製紙 ●ViXion ●ばあちゃん新聞
●SUNSEDAI ●生活の窓口 ●めくると ●脳活新聞 ●ふくおか散歩



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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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