おかげさまで第4回を迎えた脳活川柳。 「終活」 をテーマにした今回も164人から645句もの力作が届いた。 何を残して何を捨てるか、 お墓はどうする、 遺産はあるか…
ユーモアがにじむ数々の秀作から、 富永博嗣編集長ら脳活新聞スタッフ陣が最優秀賞1句、 優秀賞5句、 佳作10句を選出した。選評とともに紹介する。
目次
最優秀賞
テンポよく 捨てております 夫のは 三日坊主です
優秀賞
誕生日 終活ノート 贈られる 河原正孝
久しぶり デートは妻と 墓見学 けんちゃん
置いた場所 忘れて増える 遺言書 tomy
遺影にと 何枚撮れば 気が済むの 常岡和明
遺影撮り 使う頃には 別人に 田中実
佳作
子供へと 残したいのは 笑う顔 ネコちゃん
終活よりも 断捨離しようよ ねえお前 大嶋仙鶴
喜寿の会 終活指南の つわ者達 高橋利子
初恋と 浮気の記憶は 墓場まで 俊元
斎場や 霊園のセール ないものか 出雲一夫
そろそろと まだまだ先が 同居する 菜々子
やる気でて 終活はまれば 熱中症 春日の局
長く生き 亡夫の写真と 釣り合わず 仁禮紀恵子
AIに 仕分けを頼んで 楽したい バーフェクト
終活よりも 就活したい 年金者 ふみふみ
選評
脳活新聞のスタッフ11人が審査員となり、 数に制限なく「いいね」 と感じた句に投票。
その結果、 「三日坊主です」 さんは見事に全員の票を集めました。「テンポよく」の始まりもそのままに、リズムの良い作品です。なるほど、こちらにとってはお宝でも、あちらの目にはただのガラクタ。わが家もなぁ、と考えさせられます。
優秀賞の「tomy」さん。遺言書をのこせるだけでもうらやましい。「けんちゃん」さんは、夫婦で同じお墓に入ってくれるのでしょうか。これもまた、うらやましい。「河原正孝」さんの作品には切なさ、哀愁が漂います。
遺影をめぐる句も2作品。こだわりすぎると別人に見えるかも…ですよね「常岡和明」さん。とはいえ「田中実」さんの句のような”別人化”ならおめでたい。何度も何度も撮り直しが必要になるほど、健康に長生きしましょう。
それにしても、過去3回にも増して佳作も選外作も秀作ぞろい。選考は実に悩ましく、審査員にとってもまさに脳トレでした。(脳活新聞編集長 富永)
受賞者にはそれぞれ、景品が贈呈されます。
第4回脳活川柳表彰式 概要
場所:電気ビルみらいホール(電気ビル共創館4階)
日時:9月20日(金) 12:00~
対象者:最優秀賞、優秀賞を受賞した方
※対象者でご案内の来てない方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
nnpmb3webad-request@noukatsu-shimbun.jp 脳活川柳係
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