シャキシャキとした食感が特徴的な、京都の伝統野菜「水菜」。
以前は鍋ものに使うことが主流でしたが、今ではサラダとしても人気の食材です。
近頃では、栄養価の高さやおいしさが評価され、西欧でも「ミズナ」として人気上昇中。そんな水菜の栄養を紹介します。 <管理栄養士seira>
目次
特徴①美肌に効果的な「ビタミン」の宝庫
水菜は、ビタミンDとビタミンB12以外のビタミンを含んでおり、「ビタミンの宝庫」といわれています。
なかでも特に多いのが、美肌や免疫力アップに効果的な「β-カロテン」や「ビタミンC」。
これらのビタミンは抗酸化作用を持ち、老化防止にもつながります。ビタミンCはコラーゲンの生成にも必要な栄養素です。
特徴②「カルシウム」や「葉酸」など、体に必要な栄養素が豊富
「カルシウム」は、骨がもろくなる病気である骨粗しょう症の予防に効果があります。
「葉酸」はたんぱく質合成に必要な栄養素です。不足すると粘膜の新陳代謝が悪くなり、口内炎等の粘膜異常が起こりやすくなります。また、葉酸は体内で赤血球の産生する働きを担っており、貧血予防にも必要な栄養素です。
ほかにも、鉄分やカリウムなど、体に必要な栄養素が多く含まれています。
水菜をおいしくより効果的に食べるコツ
1、旬である冬に食べてみましょう
今では1年中出回っていますが、原産の京都では「ミズナが並び始めると冬本番」といわれるほど、寒い時期に味がよくなります。
2、鍋やスープにする時は、汁ごと食べましょう
水菜に多く含まれるビタミンCは、茹でたり煮込んだりすると、半分以上が水に溶け出してしまいます。
しかし、汁ごと飲むことで、溶け出した栄養素も余すことなく摂取することができます。
3、サラダにする時は、油をうまく取り入れましょう
水菜に含まれるβ-カロテンは「脂溶性ビタミン」で、油と一緒に食べることで吸収率がアップします。
オリーブオイルや油を含んだドレッシングをかけたり、オイル漬のツナ等を一緒に組み合わせたりしましょう。
サラダや鍋料理をはじめさまざまな料理に使える水菜。
水菜を食べて、おいしく「美肌」や「健康な体」を作っていきたいですね。
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