バターを入れるだけでコクが増し、料理やスイーツに欠かせないバター。バターには脂質だけでなく、ビタミン等の栄養も含まれていることはご存じですか?
では早速、バターに含まれるコクのひみつや栄養についてお伝えします。<管理栄養士seira>
目次
特徴①コクとうま味の効果で、減塩が可能
「コクがある」とは漠然とした表現ですが、詳しく説明すると、うま味成分である「アミノ酸」が複数含まれており「複雑な味わい」がすることを示します。
バターには、複数のうまみ成分が含まれ、それらが相乗効果を示しコクが生まれています。
人間が「おいしい」と感じるポイントは、「コクやうま味を感じられること」、「味がしっかり感じられること」です。「コク」があると、調味料が少なくても美味しいと感じ、塩分を抑えることができるのです。
もちろん食べ過ぎはよくありませんが、生活習慣病予防に取り入れていきたい食材です。
特徴②消化の良い脂質と、視力を保つ働きがあるビタミンAが豊富
バターは、成分の80.0%以上は乳脂肪です。食用の油脂の中でも高い消化性が知られています。
消化が良いと、エネルギーに変換されやすく、体内に蓄積しにくい油であるといえます。
さらに、脂溶性ビタミンA、E、Dも豊富。中でもビタミンAは、視力を保つはたらきや、粘膜を強化するはたらきがあります。
バターを使うときのポイント
1、無塩バターをうまく取り入れて
塩が含まれていない無塩バターは、お菓子作りに使用するのが一般的といわれていますが、ぜひ料理にも使ってみましょう。
コクを出す役割は持っているため、少しの調味料を足すだけで十分においしくなり、減塩効果が期待できますよ。
2、保存するときは密封容器に入れて
バターは空気に長時間触れると脂肪が酸化して、イヤな臭いがしたり、味や色が変化したりします使い残しのバターは、ラップで包むか密封容器に入れるなどして保存しましょう。
また、バターは他の食品などの臭いを吸着しやすいので、臭いの強いものと一緒に置かないようにしましょう。この保存方法のポイントをおさえると、料理やお菓子の仕上がりがぐっと良くなりますよ。
健康の観点からは「脂質が多い」とネガティブなイメージを持たれやすいバター。
うまく使うことでコクをプラスし減塩が可能で、ビタミンが豊富な食材です。
摂りすぎには注意し、料理にぜひ取り入れてみてくださいね。
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