【認知症×ロボット】高齢者に優しいコミュニケーションロボット3選

2024年10月、福岡市の認知症フレンドリーセンターにてロボット展が開催されました。自宅での話し相手にもピッタリのおしゃべりなコミュニケーションロボットたち。認知症や高齢者に寄り添い、開発されたテクノロジーをご紹介します。

目次

認知症フレンドリーセンターでロボット展が開催!

福岡市の認知症フレンドリーセンターとは、認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまちを目指す拠点として、2023年9月に設立された施設です。(認知症フレンドリーセンター公式HP参照)

「認知症のことを学んだり、認知症について相談したり」
認知症の方も、そうでない方も、だれでも利用できる交流の場として活用されています。

そんな認知症フレンドリーセンターでは2024年10月26日、ロボット展が開催されました。
普通のロボットではなく、「認知症患者や高齢者に優しいロボット」だけを集めたイベントです。

今回は、ロボット展で紹介されたコミュニケーションロボットを3つご紹介します!

その①:甘え上手な家族型ロボット LOVOT[らぼっと]

まずご紹介するのは、甘え上手な家族型ロボット、GROOVE X株式会社のLOVOT[らぼっと]です。

LOVOTのお仕事は、お掃除でも、お料理でもありません。
LOVOTの役割は人に甘えて、かわいがってもらうこと。
さわると温かく、甘える姿はまさにペットのような愛らしさです。

LOVOTは、神戸市の介護施設での実証実験により、認知機能の低下抑制効果が期待できることも分かっています。
認知症ケア技法「ユマニチュード」を内包しており、介護施設での導入も増加中です。

実物のLOVOTには、認知症フレンドリーセンターで会うことができますので、ぜひ足を運んでみてください!

(LOVOT公式HP参照)

認知症フレンドリーセンターの「ふくちゃん」

その②:家族をつなぐコミュニケーションロボット BOCCO emo(ボッコエモ)

つづいて紹介するのは、 家族をつなぐコミュニケーションロボット、ユカイ工学株式会社のBOCCO emo(ボッコエモ) です。

BOCCO が得意とするのは「見守り」。

なかなか会えないおじいちゃん、おばあちゃんの様子を家族に教えてくれる、かわいい見守りロボットです。

家族がスマートフォンで入力したメッセージを BOCCO が代わりに音声で話してくれたり、服薬予定やつい忘れがちな予定のお知らせをしてくれます。

その他、付属のセンサを連携すると、室温を計測してエアコンをつけるようにアドバイスしてくれる機能も…!

( BOCCO emo 公式HP参照)

お話しする BOCCO emo

その③:まるで近くにいるような分身ロボット OriHime(オリヒメ)

最後に紹介するのは、 まるで近くにいるように感じる分身ロボット、株式会社オリィ研究所のOriHime(オリヒメ) です。

OriHime は、その音声と身振りをだれでも簡単に操作できるロボット。

「結婚式があるけれど、入院しているから行けない」「体が不自由だけど、友人と一緒に旅行に行きたい」

そんなときは、OriHime を派遣すると、まるで自分がその場にいるかのように、離れた人とコミュニケーションをとることが可能です。
人工知能(AI)を搭載しておらず、リアルタイムでの人と人とのコミュニケーションを助けてくれます。

諦めていた結婚式、旅行、遠い家族との会話も、 OriHime なら叶えられるかもしれません。

( OriHime 公式HP参照)

困ったポーズまで出来る OriHime

問い合わせ先

認知症フレンドリーセンター(TEL:092-791-9115)

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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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