【脳活新聞おススメ】塩分をコントロールし罪悪感を“ゼロ”に 「零しお」

医療製品を製造・販売するトイメディカル(熊本市)が、海藻由来の塩分吸着ファイバーを配合した新しい調味料「零(ゼロ)しお」を開発、4月に発売しました。商品開発のきっかけは、ある人工透析患者が吐露した「ラーメンが食べたい!」という願いでした。同社が取得した、塩分コントロールにおける日本初の特許技術とは。代表取締役社長の竹下英徳さんに、塩分吸着のメカニズムや商品の特徴を聞きました。

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塩分を吸着する物質があるはず

開発のきっかけをつくった透析患者は、竹下さんの友人といいます。「食事制限で塩分を控えていて大好きなラーメンが食べられないことが一番苦しい」との言葉に竹下さんは「好きな物を一生食べられない生活はきついだろう。そこを何とかできれば生活の質が向上するに違いないと考えました」と7年前を振り返ります。

「おいしくて健康にいい物を世の中に広げていきたい」と語るトイメディカル代表取締役社長の竹下英徳さん


ちょうど糖や脂肪を吸着する飲料が注目され始めた時期。塩を吸着する物質もあるに違いないとひらめいた竹下さんは、それを探るため熊本大薬学部に研究協力を申し込みました。「アルギン酸カリウムに関する論文がヒントになりました。昆布など海藻のぬめり成分であるアルギン酸類は塩分を吸着します。しかしカリウムは透析患者が厳しく制限されているため、構造的に近くて安全性が確保されている物質を追求。実験を繰り返し、熊本大に客観的な評価をしてもらいました」

「誰もがおいしく」サプリから食品に

そして約2年後、アルギン酸カルシウムとアルギン酸アンモニウムを配合した塩分吸着ファイバーの開発で特許を取得。胃の中でゲル状になったアルギン酸類が塩分を包み込んで排出する塩分コントロール技術を応用することにより、最初にサプリメント、次に「零しお」を製品化しました。

竹下さんは「開発中に、塩分の取り過ぎは世界的な問題で、幼い頃から気を付けるべきだと知りました。だから食品に応用すべきだと思ったのです」と話します。誰もが我慢を強いられることなく、健康的においしい物を食べられる世の中にしたい。その強い思いが、サプリよりも気軽に使いやすい調味料の開発につながりました。


食塩とアルギン酸類を1対1で配合した零しおは、ポテトフライ、ステーキなど塩味が欲しい食べ物に振りかけます。塩分が排出されると思えば気も楽になるのではないか。商品名には「食事に対する罪悪感をゼロにしたい」との思いを込めているそうです。

【商品紹介】零しお

【零しお 2箱セット】
■価格/2,116円 ※税込み
■セット内容/零しお(1g×15袋入り)×2箱、「脳活新聞」脳トレ問題集vol.1(タブロイド判32ページ)×1冊

【零しお 3箱セット】
■価格/3,174円 ※税込み
■セット内容/零しお(1g×15袋入り)×3箱、「脳活新聞」脳トレ問題集vol.1(タブロイド判32ページ)×1冊

【零しお】 製造:トイメディカル 販売:西日本新聞社
※電話注文は別途送料370円が発生します

 

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脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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