「理学療法士が教える 伸びるだけ!シニアヨガ」で不調改善、心スッキリ♪

肩こり、腰痛、ひざ痛…慢性的な体の痛みにはもちろん、認知症予防や筋力アップもできるヨガはシニア世代にぴったり!体が硬くても、運動が苦手でも大丈夫。創元社発行の「理学療法士が教える 伸びるだけ!シニアヨガ」で、まずは背筋を伸ばすことからはじめましょう。

目次

健康寿命にヨガがいいワケ

シニアにこそヨガをおすすめする理由

人生100年時代とも言われる今、ただ長生きするのではなく、どれだけ元気に楽しく、生き生きと過ごせるかが大切です。

ヨガは若い世代の美容法やダイエット法というイメージがありますが、実はシニア世代にこそもってこい。肩こりや腰痛、ひざ痛といった慢性的な痛みを改善するだけでなく、痛みが起こりにくい体をつくり出します。

さらに呼吸法や瞑想法も含めたヨガの実践により、認知症予防や抑うつ改善の効果も期待できるんだそう。

なにより、場所やスタイルを選ばず、無理なく気軽に、イスに座ったままでも行えるので、ヨガはシニアが運動習慣をつくるきっかけとしても取り入れやすい運動です。

「伸びる」が元気の第一歩

姿勢は背骨から崩れだす

理学療法士として多くのシニアに関わってきた著者が長年伝え続けてきたポイントが「伸びる」こと。

腰痛、ひざ痛、肩こり……加齢とともに私たちを悩ませるさまざまな痛みは、元をたどれば、背骨につながっています。

ふだん丸まっている背骨をちょっと意識して伸ばすだけでも、不思議と体の調子が整っていきますよ。

ヨガポーズをシニア向けにアレンジした「伸びトレ」

ヨガポーズをやさしくアレンジした「伸びトレ」

本書では数多くあるヨガのポーズの中からシニアが実践しやすいポーズを厳選し、さらによりやさしい姿勢で同じ効果を体感できる「伸びトレ」を紹介しています。

「伸びトレ」では壁を手で押す、イスで体を支えるといった軽減法を取り入れており、自分に合った難易度で実践することができます。

「伸びトレ」ができるようになったら次にすすむことで、ステップアップしていく楽しさも味わえることでしょう。

多くのシニアにかかわってきたプロの解説で納得!

上半身がしなやかに伸びる「戦士のポーズ1」

著者は理学療法士として長年患者さんと関わってきました。体のしくみや動かし方を解剖学的な視点で解説してくれるので、納得して取り組むことができます。

著者からのメッセージ

「目の前の患者さんたちは、病気を防ぐ方法はなかったのだろうか?」

理学療法士として長年病院でさまざまな患者さんと関わってきたなかで、病院で患者さんを待っているのではなく、病院に来ないで済むように予防する方が重要だと感じはじめ、私は医療を出ました。

今は、心身に関する講座や運動指導、医学的知識をもつ運動指導者の養成などを通して、障害の有無にかかわらず幅広い世代の健康サポートに関わっています。

そんななか、病院内外でさまざまなシニア世代の方と関わって感じるのは、漠然とした健康のための健康づくりではなく、「いつまでも友達と旅行に行きたい」「孫と一日でも長く遊びたい」など、健康でいたい明確な目的が何より大切だということです。

私たちは、「病気にならないため」ではなく、「幸せになるため」に生きています。病気や障害があっても幸せな人はいる。反対に体は元気でも不幸せだと感じる人もいる。

健康はあくまで状態であり、幸せは捉え方なのです。どんな状態であれ、自分を自分で満たす力が本当の「ゆたかさ」でしょう。

その手助けをしてくれるのがヨガです。ヨガは、一定の流れに沿って実践することで、自然と自分で心と体の健康を引きだすことができる健康法です。アーサナで体を伸ばすことは、心もやわらかくします。

呼吸法で身体中の空気を入れ替えることは、心を耕します。瞑想で自分に集中することは、心をゆたかにします。

自分が快適かどうかという「心の声」を尊重して、体を動かし呼吸を感じるだけで、何に頼ることもなく、自分の心身の安定は自分で作ることができるのです。

そして、ヨガと言うと「体が硬いとできない」「若い人のもの」などと思われるかもしれませんが、実はシニア世代にこそおすすめなのです。

著者プロフィール

藤田 日菜子(フジタ ヒナコ)

理学療法士、ヨガ・ピラティスインストラクター、予防運動アドバイザー、江戸川区ヨガ協会理事、NPO法人日本シニアヨガ協会講師。
10年以上理学療法士として病院に勤務。病気を予防するためには、病院の外で個人と社会に働きかける必要があると感じ、現在はフリーのヨガ・ピラティス講師として乳幼児〜産前産後〜シニアまで幅広い世代のヘルスケアに関わる傍ら、まちづくりを通して地域共生の実現に向けた活動をしている。医学的視点を持った運動指導者の育成にも力を入れ、シニアヨガインストラクター養成講座では理学療法士としての視点を活かし機能解剖学を担当。「解剖運動学に基づく、安全で快適な体の使い方」をモットーに、根拠と自信を持った運動指導をサポートしている。

「理学療法士が教える 伸びるだけ!シニアヨガ」概要

■書籍名:「理学療法士が教える 伸びるだけ!シニアヨガ」
■著者:藤田 日菜子
■判型:A5判
■頁数:128頁
■定価:1,650円(税込)
■発売日:2024年3月11日(月)
■発行所:株式会社創元社

創元社

1892年創業。大阪は御堂筋の近く、本町と淀屋橋の間にある出版社。東京支店は神保町。C・G・ユングや河合隼雄などの心理学書、自己啓発書の原点と言われるD・カーネギー『人を動かす』、マニアック図鑑の先駆けである『世界で一番美しい元素図鑑』、世界一ユニークな単語集『翻訳できない世界のことば』など、人文書から自然科学系まで幅広いジャンルで出版活動を行う。

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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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