【えごまの栄養】えごまを食べて、めざせ「長生き」

名前から「ごま」と関係があると思われがちですが、えごまは「しそ」の変種で、全くの別物です。その独特な香りは韓国料理で好まれており、キムチに使われたり、焼き肉を包む葉として食べられたりしています。
実は、日本でも古くから栽培が行われており、特に福島県ではえごまを使った郷土料理が多く伝わっています。
えごまは「ジュウネン」とも呼ばれ、その由来は「えごまを食べると10年長生きする」という言い伝えからです。
そんな「えごま」の栄養とその効能を見ていきましょう。<管理栄養士seira>

えごま
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特徴①葉には抗酸化作用の高いビタミンがたっぷり含まれる

えごまの葉には、高い抗酸化作用を持つβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれます。
抗酸化作用とは、簡単にいうと細胞が古くなるのを予防するとも言い換えることができ、動脈硬化やガンなどの生活習慣病の予防に効果的です。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、目の健康や粘膜強化にもはたらいてくれます。
ビタミンCは皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。
さらに、粘膜を強くして健康に保つ効果があることから風邪予防の効果も期待できます。

特徴②えごま油に含まれる不飽和脂肪酸が、血管を健康に保ってくれる

種子を搾って作られるえごま油には、不飽和脂肪酸のα-リノレン酸が豊富に含まれています。
α-リノレン酸は、多様な才能で生活習慣病予防に大注目の栄養素。
血中の中性脂肪を下げる、血栓防止、高血圧予防、新陳代謝促進等、たくさんの作用を持っています。
α-リノレン酸は体内で作り出すことができないので食事から摂取する必要があり、さらに身体の組織が正常に機能する上で欠かせないため、必須脂肪酸と呼ばれています。
現代人が不足しがちな栄養素として挙げられているため、できるだけ積極的に摂っていきましょう。

えごま油は酸化しやすいので、加熱せず生食で

えごま油は熱に弱く、酸化しやすい性質をもっているので、加熱調理には適していません。
サラダやマリネ、カルパッチョなど、油をそのまま生で使う料理におすすめです。ささっとかけるだけなので、手軽に摂取量を増やすことができます。保存するときは、冷暗所か冷蔵庫で保存しましょう。

あまりなじみのない野菜や油ですが、健康効果の高さから、近年積極的な摂取が勧められている食品です。
「えごま」や「えごま油」を食べて、「十年長生き」を目指していきましょう。

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この記事を書いた人

栄養教諭として小中学校で勤務後、現在はフリーランス管理栄養士・フードコーディネーターとして活動中。SNSを中心に栄養情報発信、レシピ開発、栄養相談、食事指導、料理撮影等、幅広く活動している。

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