【高野豆腐の栄養】「フレイル予防」に。良質なたんぱく質で筋力サポート

「フレイル」とは、高齢者の虚弱を表すことばで、その原因として「筋力低下」や「低栄養」があげられ、近年その予防が注目されています。
高野豆腐は、そんな「フレイル予防」に効果的だという研究結果が出ており、注目度が高まっています。では高野豆腐の特徴と効能を紹介します。<管理栄養士seira>

高野豆腐
目次

特徴①良質なたんぱく質が筋力をサポート

フレイルを予防するためには、たんぱく質の摂取が重要です。肉や魚からたんぱく質を多く摂ろうと思うと、どうしても脂質が多くなってしまいます。
高野豆腐は脂質が少なくヘルシーで、良質なたんぱく質が豊富に含まれているため、脂質が気になる方にもおすすめの食材です。
高野豆腐にはカルシウムも豊富に含まれるため、丈夫で健康な骨を作るのにも役立ちます。

特徴②「レジスタントプロテイン」が悪玉コレステロールを減らしてくれる

高野豆腐に豊富に含まれる「レジスタントプロテイン」には、血中の悪玉コレステロール値を減少させる効果が報告されたほか、食後の中性脂肪の上昇を抑制する効果も見られ、健康維持に役立つと期待されています。
また、腸内環境を整える効果も持っています。

特徴③「イソフラボン」が更年期障害の予防にも効果的

大豆製品に豊富に含まれている「イソフラボン」は、女性ホルモンの「エストロゲン」に似たはたらきをしてくれ、更年期障害や骨粗しょう症の予防に効果的です。
更年期以降の女性は特に意識して食べてほしい食材です。

高野豆腐 調理のポイント

煮物だけじゃない!肉の代わりとしても大人気

高野豆腐を水でもどした後しぼり、片栗粉をまとわせて炒め物に加えたり、揚げ物にしたりすると、お肉の代わりになります。
節約にもなるのに、ヘルシーで良質なたんぱく質源になるなんて、いいことしかありませんね。
水でもどした高野豆腐を細かくちぎって、ひき肉のかわりにも。

日本では古くから愛されてきた高野豆腐ですが、その健康効果から最近では海外でも高野豆腐の需要が高まっています。
高野豆腐を食べて、フレイル予防を目指しましょう。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

栄養教諭として小中学校で勤務後、現在はフリーランス管理栄養士・フードコーディネーターとして活動中。SNSを中心に栄養情報発信、レシピ開発、栄養相談、食事指導、料理撮影等、幅広く活動している。

目次
閉じる