おからは、ヘルシーで食物繊維や良質なたんぱく質が豊富なことから、近年ブームが起こった食品のひとつです。
最近では、和食だけではなく、幅広く料理やお菓子に取り入れられています。早速、おからの栄養を見ていきましょう。<管理栄養士seira>
目次
特徴①ヘルシーで食物繊維が豊富、生活習慣病予防に効果的
まず、特に優れているのが食物繊維の量です。
おからの食物繊維は「セルロース」という水に溶けないタイプのもの。このセルロースは、腸のぜん動運動を促してくれるので便秘の解消が期待できます。
また、腸内の残留物を掃除してくれるはたらきもあり、大腸ガンの予防につながります。
ほかにも、食物繊維は余分な脂質の吸収を抑えてくれます。胆汁酸の排出を促してくれるので、コレステロール値を下げてくれるはたらきも。
特徴②良質なたんぱく質を多く含み、サルコペニア予防におすすめ
サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少および筋力の低下のことです。
サルコペニアになると、歩く、立ち上がるなどの日常の基本的な動作に影響が生じ、介護が必要になったり、転倒しやすくなったります。
サルコペニアを予防するには、たんぱく質をたっぷりと摂取することが不可欠。おからには、良質なたんぱく質が豊富に含まれます。
脂質が少ないので、コレステロール値が高めの方にもおすすめです。
特徴③カルシウムが豊富、手軽に摂取できるのが魅力的
上記のサルコペニアを予防するには、筋肉に加えて、それを支える丈夫な骨も重要です。
おからには、もとの大豆のカルシウムが多く残っているため、たんぱく質だけでなくカルシウムも補うことができます。
おからといえば和食に使うだけでしたが、最近では食品の加工技術が進み、手軽に使えるおからパウダーが主流になりつつあります。加熱の必要がないものも売られており、日々の食事に簡単に取り入れられるのも魅力のひとつです。
おからを食べるとき、調理するときのポイント
1、食べるときは、たっぷりの水分と一緒に摂りましょう
おからは、水分を吸収しながら腸内を移動していきます。
体内に水分が不足していると、腸やのどを詰まらせてしまうことがあります。食べるときは、たっぷりの水分と一緒に。
2、おからパウダーを上手に活用しよう
おからパウダーは、乾燥させたおからを細かい粒子にしたもの。
使い方の基本は、スプーン1杯程度を、スープやヨーグルト、飲み物に混ぜるだけ。手軽に食物繊維やカルシウム、たんぱく質を強化できるため、生活習慣病予防におすすめです。
そして最大の魅力は、小麦粉の代替として幅広く使えること。小麦粉の半分量をおからパウダーに代えるだけで、簡単ヘルシーに。お好み焼きやお菓子作りに取り入れてみて。
ハンバーグ等に混ぜこむのもおすすめです。
おからを上手に取り入れ、生活習慣病やサルコペニアを予防していきましょう。
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