おかずからスイーツまで、いろんな料理で活躍するさつまいも。
さつまいもを食べると「太る」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。
もちろん食べ過ぎは良くありませんが、腹持ちが良いわりに低カロリーで、生活習慣病予防におすすめの食品です。では、さつまいもの栄養を詳しく見ていきましょう。<管理栄養士seira>
目次
特徴①豊富な「食物繊維」が、便秘改善と生活習慣病の予防に効果的
さつまいもには食物繊維が豊富なのは有名ですね。食物繊維は、便秘改善に役立つとともに、満腹中枢を刺激し、腹持ちを良くしてくれます。また、さつまいもは血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」に分類され、肥満や糖尿病につながりにくい食品といえます。
また、さつまいもを切ったときに出てくる白い液体は「ヤラピン」という成分で、整腸作用があり、食物繊維との相乗効果が期待できます。
特徴②豊富な「ビタミンC」が、ハリのある肌を作ってくれる
ビタミンCは、コラーゲン合成や抗酸化作用に深く関係があるビタミンです。肌の調子を整えたり、細胞の老化を防いだりしてくれます。また、風邪予防にも効果的。
通常、ビタミンCは熱に弱く壊れやすい性質がありますが、さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんに守られているので、壊れにくく加熱しても効率よく摂取することができます。
さつまいもを食べるときのポイント
1、栄養を逃がさないためにも皮ごと食べてみて
皮の部分には食物繊維、カルシウムなどが多く含まれており、アントシアニンも含みます。
せっかくの栄養ですから、捨てるのはもったいない!土をきれいに落として、皮ごと食べましょう。
2、紫芋にも注目
紫芋の色素に含まれるアントシアニンは、ポリフェノールの一種。活性酸素を抑える抗酸化物質を多く含み、生活習慣病や老化の予防に高い効果があるといわれています。
また、視力と肝臓の機能を向上させるはたらきも知られています。
一度に食べる量が比較的多く、こうした効果を得やすいのも利点です。
時間をかけて加熱することで、酵素がはたらき、さつまいもがより一層甘くなります。美味しく食べて、健康を目指しましょう。
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