【玉ねぎ】玉ねぎを食べて血液サラサラへ 「皮」は捨てずに活用を

玉ねぎは、他の野菜と比べてミネラルやビタミンが少ない野菜です。
その代わり、玉ねぎ特有ともいえる注目の栄養素が含まれます。その栄養素のはたらきと、食べ方のポイントを併せてご紹介します。<管理栄養士seira>

玉ねぎ
目次

特徴①涙が出す刺激や辛味成分の「硫化アリル」が血液をサラサラに

玉ねぎを切ると発生するのが、涙を出す刺激や辛味成分の「硫化アリル」。これが体内に入ると、「アリシン」という成分に代わります。
「アリシン」は血栓を防ぎ、血液の流れを良くしたり、コレステロール値を下げたりする効果が期待できます。
また、ビタミンB1の吸収を助けて糖質の代謝を高める効果も。

特徴②捨てている皮に、強い抗酸化力を持つ「ケルセチン」が含まれる

褐色の外皮にはポリフェノールの一種「ケルセチン」が含まれており、その強い抗酸化力が老化防止に効果があると注目されています。
ほかにも毛細血管を丈夫にしたり、糖尿病性白内障を予防したり、血栓ができるのを防いだりします。
また、抗炎症作用等にも作用があるのではないかと考えられています。

玉ねぎを食べるときのポイント

1、血液サラサラ効果を期待するなら、生食がオススメ

玉ねぎは火を通すと甘く美味しくなりますが、熱に弱い栄養素は壊れてしまいます。
火を通して食べるだけでなく、生でも食べるようにすれば玉ねぎの栄養をしっかり摂ることができます。

2、玉ねぎを長時間水にさらすのはNG

玉ねぎの辛味を薄めるために水に長時間さらすのは避けましょう。
玉ねぎに含まれる栄養が、水に溶け出してしまいます。
辛味を消したいときは、切った状態でしばらく空気に触れさせておきましょう。
硫化アリルがアリシンに変化し、辛味が抜けていきます。

3、玉ねぎの皮を使ってスープストックを作ろう

玉ねぎの皮と他の野菜くず、水を鍋に入れ、弱火で20分ほど煮込みます。

その汁をスープストックとして料理に使ってみましょう。
「ケルセチン」が摂取できるだけでなく、野菜のうまみが料理に加わり、おいしさアップ!

和洋中すべての料理に万能な玉ねぎ。
栄養と食べ方のポイントをおさえ、生食、加熱、スープといろいろな調理法で、毎日の食事に取り入れてみましょう。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

栄養教諭として小中学校で勤務後、現在はフリーランス管理栄養士・フードコーディネーターとして活動中。SNSを中心に栄養情報発信、レシピ開発、栄養相談、食事指導、料理撮影等、幅広く活動している。

目次
閉じる