イギリス発!おばあちゃんと孫の愛情深い物語『わすれないでね ずっと だいすき』が、株式会社小学館(東京都千代田区)より2022年8月31日に発売されました。編集者の実体験をもとに作られた本書には、 認知症の人への寄り添い方のヒントが隠されています。すべてを忘れた時、人の心に最後まで残るのは…?心あたたまる物語にふれ、高齢者との付き合い方を見直してみませんか?
目次
絵本について
高齢化がすすみ、認知症への理解がもとめられる現代。本書は認知症家族への寄り添い方を考えるきっかけとなる、大人から子どもまで家族全員で読みたい一冊です。
認知症家族への寄り添い方を考える絵本
本書は、認知症になった父親との関わり方に悩む編集者の発案から生まれました。「同じ悲しみのなかにいる人たちの力になることを願って」との思いが込められたイギリスの翻訳絵本です。孫のことを忘れたおばあちゃんと「ぼく」のやりとりには、認知症の人への寄り添い方へのヒントが隠されています。
監修者は、約15万部のヒット作『認知症世界の歩き方』(ライツ社)の著者である筧裕介先生(慶應義塾大学大学院特任教授・認知症未来共創ハブ運営委員)。
「認知症のある方ご本人と周囲の方との、自然で素敵な関係性が描かれた、魅力的な絵本です。お子さんと両親、祖父母など三世代で共に読むことをお勧めします。」とコメントされています。
家族全員で読みたい絵本
3年後には、高齢者の5人にひとりが認知症になるといわれています。子どもたちにも認知症をしってもらうため、教育番組やゲームを通じて理解を深める取り組みが世界中で進んでいます。
おばあちゃん、おじいちゃんが大好きなご家族はもちろん、高齢者との向き合い方に悩んでいる人、お子さんに認知症のことを知ってもらいたい親御さんにオススメの一冊です。
9月の世界アルツハイマー月間、そして敬老の日に、優しい気持ちに包まれる絵本を読んで、いまいちど家族のあり方をみんなで考えてみましょう。
絵本の内容を一部ご紹介
ぼくは毎日おばあちゃんの家を訪ねます。
おばあちゃんにとっては、いつも「ひさしぶり」。
5分前のことを忘れてしまうおばあちゃんは、ひとりでボタンをかけられず、
外へ出ればどこにいるのかわからなくなります。
ぼくは、さりげなく、やさしくおばあちゃんに寄り添います。
おばあちゃんが「きょうは なんのひ?」と言えば
「きょうは きょうだよ。」と、ぼく。
「おかしいわね。わたし、5ふんまえのことは おぼえてないの。」と言えば
「きっと、つまらなかったからだよ。」
ある時、おばあちゃんは「ぼく」が自分の孫であることに気づき、
大きなショックを受けますが……。
絵本の基本情報
わすれないでね ずっと だいすき
作:ジーン・ウィリス
絵:ラケル・カタリナ
訳:前田まゆみ
監修:筧 裕介
定価:1,760円(税込)
仕様:B4変形・32頁・上製
発売:小学館
2022年8月31日発売
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