【認知症支援】福岡市「オレンジ人材バンク」×介護施設×ニチリウ永瀬

少子高齢化が進む現代、高齢者を「一方的に支える」社会の綻びが顕在化してきています。
日本における65歳以上の認知症の人は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されています。高齢社会の日本で重要視されるのは、認知症に向けた取り組みです。
そこで今回は、福岡市「オレンジ人材バンク」×介護施設×ニチリウ永瀬が取り組む認知症支援についてご紹介します。

目次

認知症との親和性が高い緑化活動

福岡市にある西部運動公園には、福岡市「オレンジ人材バンク」に登録している認知症の人や、介護施設に通っている高齢者が、お世話をする花壇が設置されています。 外に出て日光を浴び、土に触れて昔の記憶を呼び戻すキッカケとなる園芸作業は、認知症との親和性が高く 「誰でも自分でできる緑化活動」として注目されています。

提案:ニチリウ永瀬
提案:ニチリウ永瀬

7月22日にオレンジ人材バンク登録者、地域密着型通所介護施設「がんばり屋さん(https://gannbariyasann.webnode.jp/)」の利用者によって、雑草の除去や水やりなどの作業が行われました。きれいになった花壇をみた参加者の顔には、満足そうな笑顔が浮かんでいました。

「ニチリウ永瀬」開発のユニバーサルデザイン商品

ニチリウ永瀬は、産学官民オール福岡で構成する「福岡オレンジパートナーズ」として、誰もが使いやすいユニバーサルデザインをベースとした商品を開発しています。ニチリウ永瀬が目指すのは、園芸や農業などグリーンの力を利用した社会課題の解決。そして、その先にある誰もが自分らしく、いきいきと暮らす共生社会の実現。「モノが無くならないガーデニングトートバッグ」、「結ばなくていいガーデニングエプロン」は、明るい未来の実現をお手伝いする商品です。

福岡市認知症フレンドリーシティについて

福岡市は、「福岡100」のリーディング事業として、認知症施策全体を「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」と総称。認知症とともに住み慣れた地域で安心して、自分らしく暮らせるまちづくりをオール福岡で推進しています。平成 29 年度にプロジェクトを開始し、認知症コミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」の普及や「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」の策定など、認知症の人や介護者の方に向けた様々な支援に取り組んでいます。

オレンジ人材バンク/福岡オレンジパートナーズについて

認知症の人と企業が双方向で関わりを持ち、商品開発などを行うことで、共に暮らせる社会を構築。認知症の進行を遅らせ、長く自分らしく活躍することにつなげる仕組みです。

「 モノが無くならないガーデニングトートバッグ、結ばなくていいガーデニングエプロン」について

認知症の人でも安心して使えるユニバーサルデザインを目指し、様々な工夫を凝らされています。世界的にも品質に定評のある倉敷帆布が使われており、障がい者福祉施設「光あけぼの園」のはんぷ工房「結」にて一点ずつ手作りで製作されています。

提案:ニチリウ永瀬
提案:ニチリウ永瀬

企画進行協力:株式会社Zero-Ten 
企画検証協力:福岡市・医療法人すずらん会たろうクリニック
企画・プロダクトデザイン:BRIDGE KUMAMOTO
バッグ製作:社会福祉法人大和福祉会 光あけぼの園 はんぷ工房「結」

【本件問い合わせ先】

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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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