「あなたは十分に睡眠がとれていますか？」この質問の答えに悩む方は多いのではないでしょうか。日本人の3人に1人は睡眠の悩みがあるといわれている現代、その割合は年とともに増加しているそうです。

本書では、特に睡眠障害を発症しやすい働き盛りからシニア世代に向けて、 睡眠の正しい知識や自分でできる快眠のコツ、治療すべき病気を、専門医が解説されています。睡眠の質を高め、日々を元気に楽しく過ごしましょう。

睡眠の悩み、我慢はダメ！睡眠と病気の関係

つらいと感じていても、ついつい我慢してしまう睡眠の悩み。睡眠は、心筋梗塞や脳梗塞、うつ病、認知症などの病気と関わりが深く、私たちの心と体の機能維持にとても大切です。睡眠の悩みを放っておくと命に関わることも？！

例えば「不眠症」、眠れない日が続くと寝床に行くだけで緊張感が高まり、さらに眠れなくなるという悪循環に陥ってしまうことがあります。

睡眠に関する病気で不眠症の次に多い「睡眠時無呼吸症候群」では、血中の酸素濃度が低下するため高血圧になります。治療せず体に負担をかけ続けていると、心筋梗塞や脳梗塞を発症することがあります。また、日中の運転などで眠気に襲われ交通事故につながることが社会問題にもなっています。

「夜間頻尿」とは、トイレのために何度も目が覚めてしまう症状。トイレに行ってそのまま目が冴え、眠りが浅くなったり、悶々としているうちに朝を迎えてしまうようになります。年を重ねていると、暗い中トイレに行くことが転倒の原因になり、骨折、さらには寝たきりの状態になってしまうことがあります。

「眠れない」「夜トイレに何度も起きる」「朝早く目が覚めてしまう」「睡眠薬を使って大丈夫なのか気になる」「睡眠薬のやめ方を知りたい」「いびきがうるさいと言われる」「睡眠時無呼吸症候群と診断された」「CPAPってどんな治療なの？」、睡眠の悩みは尽きません。本書では睡眠障害の有病率が増加する働き盛りからシニア世代向けに、睡眠の正しい知識や自分でできる快眠のコツ、治療すべき病気を、専門医が解説されています。

内容

はじめに
第1章　睡眠のウソ・ホント
・日本人の3人に1人が不眠？
・1日の睡眠時間は8時間がいい？
・寝だめができる？
・睡眠不足が病気の原因になる？
・毎日同じ時刻に寝床に入ったほうがいい？
・不眠って「眠れない」だけじゃない？
・3か月以上の睡眠の悩みは受診したほうがいい？
・睡眠薬は使っても大丈夫？
・午後10時から午前2時は“睡眠のゴールデンタイム”？
・寝る前にお酒を飲むとよく眠れる？／就寝ぎりぎりまでスマホを見るのはダメ？
第2章　睡眠相談室―あなたの悩みに答えます
・眠れないのが苦痛
・睡眠薬を処方された
・いびきがうるさいと言われる
・夜何度もトイレに起きる
・夜勤がある
・睡眠に最適な寝室環境を知りたい
・悪夢を見る　ほか
第3章　治療が必要な睡眠の病気
・不眠症
・睡眠時無呼吸症候群
・夜間頻尿
・うつ病
・レストレスレッグス症候群（むずむず脚症候群）　ほか

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