脳や健康寿命延伸などの話題を取り上げ、認知症チェックや脳トレ問題などを紹介している「脳活新聞」シリーズ。今回は、SNS活用やスマートフォン講座の講師を務める置鮎正則氏に話を聞いた。同氏は「スマホを楽しく使いこなして好奇心を刺激し、脳活につなげませんか」と話す。
目次
スマホは電話にあらず?!
話してくれたのは?
置鮎 正則(おきあゆ まさのり)氏
印刷会社、広告代理店を経て広告プランニング「オフィスラバーリング」を設立。オンラインショップ運営やインターネットを活用したプロモーションに取り組む。2010年からSNSやスマートフォン関連のセミナー講師を始める。2022年4月、情報モラルやスマホ活用について発信する「株式会社伝えるを考える」を設立
―置鮎さんの普段の活動を教えてください。
これまで約10年、スマートフォン(以下スマホ)やSNSに関する講座や講演に携わってきました。対象は小・中・高・大学生、その保護者、企業など幅広いですが、ここ数年のスマホ講座では、参加者の多くはシニアという状況です。60代後半から70代、地域によっては80代が平均という場合もあります。
―スマホ講座で伝えているのは?
シニア世代の方には、スマホを携帯電話、つまり単なる通信手段と思っている人が多いのですが、そうではないと理解してもらいます。インターネットを利用して豊かなコミュニケーションや知識を得る、それを気軽にできるのがスマホ。スマホを使って、受講者がいかに興味の対象を見付けられるかを大切にしています。おかげさまで受講者はリピーターが多いんですよ。
想像し、思い起こし、記憶するために
―3月に実施したイベント「脳活新聞フェア2022」内でも、置鮎さんのセミナーは盛況でした。スマホと脳活の関係性を。
楽しいこと、ちょっとした刺激は脳の活性化につながりますよね。スマホは脳刺激に大いに活用できます。例えば、地図アプリ「グーグルマップ」。コロナ禍で外出がままならなくても〝あそこに行ってみたい〟などチェックし、旅先を想像したり、情報収集したり。また、自分が過去に住んでいた場所、働いていた場所、行ったことがある場所などを思い起こしながらマークして、記憶や人生の記録を残すのもいいですね。
―SNSの活用について。
シニアのSNS初心者にはインスタグラムをお勧めします。文字が不要で写真が主役なのでトラブルが少ないですし、言語の壁がないので外国の人とも感情を共有できる。遠い国から「いいね!」と反応があると、好奇心が大変刺激されますし、暮らしにも彩りが生まれます。
―脳活新聞のウェブサイトはどうでしょう。
僕自身も楽しく脳トレにトライしています。まだメダルがあまりたまっていませんが(笑)。「脳力テスト」は時間制限があって適度な緊張感があるのがポイントですよね! 妻や義理の母も一緒に挑戦しています。
脳トレは軽い運動と同じで、毎日続けるのが脳刺激になるなと感じます。脳活新聞のコンテンツはスマホ上で気軽にできるので、ぜひ皆さんも試してください。それと同時に新聞紙面での出題に触れるのもいいですね。どちらもバランスよく見るのが脳のためにも良いと思います。
―読者にメッセージを。
スマホは、脳や暮らしに刺激をくれるパートナー。楽しく使いこなして、これからの人生を豊かにしませんか。