【福島八幡宮】伝統と革新、未来を切り拓く八幡宮

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●御祭神:応神天皇、神功皇后、武内宿禰命
●創建:1661 年
●御神木:夫婦銀杏
●代表:宮司 吉開雄基
●御利益:成功勝利/商売繁盛/開運/ペット祈願

【御朱印】受付(水曜休)9〜16時半
目次

歴史・由緒

城下の記憶を宿す八幡信仰の社

1661年に福島城下(現在の八女市福島地区)に創建された神社。この地は、1587年ごろに築かれた福島城の要所「辰巳(東南)やぐら跡」だったとされる。現在の境内南側に広がる池は、当時の城の堀の名残という。起源は、福島城外の東部にあった土橋八幡宮からの分霊とされ、全国八幡信仰の総本宮である宇佐神宮(大分県宇佐市)の系譜に連なる。
御祭神は勝運の神とされる応神天皇、安産・子孫繁栄の神功皇后、長寿延命の武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)。人生の節目や日々の願いに寄り添う社として、人々に親しまれてきた。
八幡神は、武神や出世神として広く知られ、現在も暮らしに根付いた「成功勝利の神」として人々を導いている。また、創建当時は戦乱が落ち着いた時代背景もあり、商人の町として栄えた歴史と共に「商売繁盛」や「事業成就」を願う武家や町人からの信仰を集めた。

江戸末期の記載残す 親しまれる「福島さん」

社殿に彫刻されている「翼竜」

社殿は増設や修復を重ねた後、1857年に現在の社殿に再建された。再建当時の貴重な棟札が今も保存されており、表面には再建者の祭交、裏面の冒頭には「当社ハ寛文元年九月十八日ニ福島村二町野ノ神ラ勧請シテ開元建立ス」という一筆と近隣の町の代表者の氏名が連記されている。また、現在の建物の一部には1892年ごろの資材が残り、長い歴史を紡ぐ一方で、近年は老朽化が進み、神社を未来へとつなぐための大規模な修復事業計画も進行中だ。
氏子は現在、11町内・約500世帯。人口減少という時代の波を受けながらも、親しみを込めて「福島さん」と呼ばれ、地域のよりどころとして歩み続けている。

取り組み

デザイン性高い授与品を工夫

2026 年の干支切り絵御朱印は「羽馬」がモチーフ

伝統を大切に守りながらも近年、時代に即した新しい試みに積極的に取り組んで全国的に注目され、若い世代を中心に参拝者が増えて境内の風景が大きく変わりつつある。
御朱印や授与品にも工夫を凝らしている。成功や飛躍を象徴する存在として社殿に彫刻された羽の生えた竜「翼竜」をモチーフに、アクリル素材のお守りやカラフルな御朱印を展開。また、八女市在住の切り絵作家・松原真紀さんと協力した切り絵御朱印など、デザイン性の高さで支持されている。
現在は御朱印が約20種類、その他の授与品が約30種類用意され、数量限定などもお目見えして季節や願意に応じた選ぶ楽しみも生まれている。

光り輝く千歳飴も話題

信仰や文化を未来へつなぐために

「神社らしくないことにも挑戦していきたい」と話す吉開雄基宮司

コロナ禍を契機にオンライン祈祷やオンライン授与所をいち早く始めたのも話題に。遠方に住む人や身体的な理由で足を運ぶのが難しい人も、参拝や祈願できる仕組みを整えて間口を大きく広げた。
さらに神社修復のためのNPO法人を立ち上げ、ふるさと納税などを活用して全国から支援を募るなど、神
社を未来へ残すための新たな仕組みづくりにも挑戦している。吉開雄基宮司は「神社は、守るだけでは残らない。長い歴史の中で受け継がれてきた信仰や文化を未来へつなぐためには、時代に合わせて形を変え、より多くの人に知ってもらうのが不可欠です」と話す。近年の数々の取り組みは、福島八幡宮を次の世代へ引き継ぐための道であるという考えが根底にある。伝統文化と現代的な感性を融合させながら、神社の在り方を模索し続けている。

行事・祭り

創建時から続く放生会、伝統の燈籠人形

茅の輪に八女特産の茶の枝葉をくくりつけた「茶の輪」

地域の暮らしや文化に寄り添う年間の行事を通して、町の伝統とにぎわいが受け継がれている。「初詣祭」(12月31日〜1月4日)で新年を祝い、「節分祭」(2月3日ごろ)では厄除けと福を願う。「夏越大祓」(6月30日)では、茅(ち)の輪に八女の特産である茶の葉を用いた”茶の輪“ くぐりで半年の穢れを祓う。

境内に設営した舞台で上演される燈籠人形。神楽や能の要素を持ち合わせた奉納神事

9月の秋分の日を含めた3日間に斎行する「放生会大祭」は、創建当時から続く祭りとされる。大祭内で上演される「八女福島の燈籠人形」は、地域での重要な祭礼の一つとして大切に受け継がれている奉納芸能で、国指定重要無形民俗文化財だ。
燈籠人形の奉納が始まったのは今からおよそ280年前。当初は人形をかたどった灯籠を奉納していたという。その後、人形浄瑠璃のからくり人形技術を取り入れ、物語を上演する人形劇として発展。神楽や能にも通じる要素を持ち、奉納でありながら娯楽性も兼ね備えた独自の文化を形成している。
かつては、氏子11町内それぞれが芸題(演目)を受け継ぎ、境内に組み立て式の舞台を設け、上演を競い合った。どの町内が最も見応えのある演目を披露できるかを競って盛り上がり、祭りは町の誇りそのものだった。
人口減少や担い手不足の影響を受け、現在、演目は4題に集約されている。内容を分かりやすく伝える工夫も重ねながら、保存会を中心に運営と伝承に取り組み、年に1題を上演している。住民の手で守り継がれてきた燈籠人形は、今も多くの参拝者や見物客を魅了している。

初詣祭での奉納揮毫(きごう)の様子
ほかに境内ライトアップなど多彩な催しで新年をにぎやかに祝う

もっと知りたい ペットと一緒に祈願

好評を博しているペット祈願

神社はペット同伴での参拝が可能。犬や猫をはじめ、さまざまな動物連れの参拝者が訪れている。大切な家族の一員の健康や幸せを祈るペット祈願も受け付けており、祈祷の際はペットの生年月日をもとに、九星気学に基づいた開運色などを案内してくれる(要予約)。ペット守りや動物の切り絵御朱印など、授与品からも動物への深い愛情を感じることができる

神社のアイドル犬シロちゃんに会えるかも?!

年間行事

「八女ぼんぼりまつり」期間中に十二単(ひとえ)と束帯姿の神前結婚式ができる

1月 初詣祭
2月 おひなさま供養祭
2、3月 雛の里八女ぼんぼりまつり
6月 夏越大祓
7、8月 夜詣
9月 放生会大祭
11月 七五三詣・ペット七五三祈願
12月 年越大祓

【住所】〒834-0031 八女市本町105-1
【電話】0943-22-3332
【開閉門】終日開門
【交通】 西鉄バス/堀川バス西唐人町バス停から徒歩約3分
九州自動車道八女ICから車で約10分
【地図】https://maps.app.goo.gl/SHxaCcEe4nYJQkQr7

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