【櫛田神社】博多祇園山笠を奉納する博多の総鎮守

櫛田神社は、三重県松阪市にある櫛田神社の御祭神を分祀したのが始まりとされ、創建は757年と伝えられる。

櫛田神社の拝殿
目次

歴史・由緒

●御祭神:大幡主命、天照大御神、須佐之男命
●御神木:イチョウ
●創建:757 年
●代表:宮司 阿部憲之介
●御利益:商売繁盛/厄除け/縁結び/不老長寿

【御朱印】受付 9時15分〜17時

博多っ子が崇敬する商売繁盛の神様

「櫛田の銀杏(ぎなん)」「にわか面」をモチーフにした個性的な絵馬

福岡市博多区上川端町に鎮座する「博多の総鎮守」として古来、商人の町である博多地区で商売繁盛の神様として崇敬を集めてきた。平安末期に貿易拠点・袖の湊をつくったとされる平清盛や、戦国末期に焼け野が原だった博多を太閤町割りで復興させた豊臣秀吉にも深い関わりがあったという社伝が残る。
現在の社殿は秀吉が寄進したとされ、中殿に大幡主命(櫛田宮)、左殿に天照大御神(大神宮)、右殿に須佐之男命(祇園宮)を祀る。

夫婦神を祀る全国的にも珍しい「夫婦恵比須神社」

境内には「夫婦恵比須神社」が立つ。全国的にも珍しい商売繁盛厄除け縁結び不老長寿い男神と女神の夫婦神を祀る社であり、夫婦円満の御利益を求め、参拝する夫婦の姿が見られる。

楼門には珍しい干支恵方盤も

御神木のイチョウ。不老長寿を祈願する「ぎなん祭」(3月12日)は春の風物詩

境内には福岡県指定天然記念物の御神木「イチョウ」がそびえる。樹齢は千年を超えるとされ、長寿延命のシンボルでもある。ハレの席で歌唱する「博多祝い歌」にも「さても見事な櫛田の銀杏(ぎなん)、枝も栄ゆりゃ、葉もしゅげる」と歌われる。イチョウの根元には福岡県指定有形文化財の「蒙古碇石」(出土地不明)と、博多区御供所町で出土した碇石が置かれている。

楼門の天井から吊るされた「干支恵方盤」

楼門の天井を見上げると、カラフルな「干支恵方盤」が吊るされている。博多人形師作の十二支が配された円形の盤の中心にその年の恵方を示す針があり、大みそかに新年の恵方に合わせている。

不老長寿を願い以前は飲まれていた霊泉鶴の井戸水

拝殿前には3羽の鶴のオブジェが目印の「霊泉鶴の井戸水」が湧く。3口飲めば親類縁者にも不老長寿が
願えると伝わり、塩分を含む水として知られていたが、2016年に飲用は禁止された。

行事・祭り

ユネスコ世界遺産の博多祇園山笠を奉納

「節分大祭」の大お多福面

博多の歴史や文化が息づく神事や祭りが季節ごとに催行される。1月中旬から楼門などを飾る「大お多福面」で知られるのが「節分大祭」(2月3日)。福博の地名士や年男年女による豆まき神事には「博多座」(同区下川端町)に出演する俳優らが登場する年もあり、境内は福を求める参拝者の熱気に包まれる。

「博多祇園山笠」のクライマックス追い山笠の「櫛田入り」

博多の街に本格的な夏の訪れを告げる「博多祇園山笠」(7月1〜15日)は、780年を超えるとされる奉納神事であり、福岡市を代表する祭り。1979年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。
期間中は締め込み姿の参加者が担う勇壮な舁(か)き山笠が駆け抜け、市内各所に豪華な飾り山笠が立ち並ぶ。
祭り行事のクライマックスは15日早朝の「追い山笠」。櫛田神社境内に七流の舁き山笠と上川端通の走る飾り山笠が迫力いっぱいに舁き入れる「櫛田入り」で最高潮に盛り上がる。櫛田入りを終えた境内の能舞台では、荒ぶる神を慰める「鎮めの能」が奉納され、祭りは静かに幕を閉じる。

博多の街を牛車と練り歩く「博多おくんち」の御神幸

博多の秋の風物詩といわれるのが、五穀豊穣に感謝する秋季大祭「博多おくんち」( 10月下旬)。神輿を載せた牛車と古式の装束を身にまとった神職や氏子による御神幸が博多の街を練り歩く。
師走恒例の神事が「夫婦恵比須大祭」( 12月2、3日)。まだ浜辺が神社に近かった時代、豊漁に感謝した漁師が魚を奉納したのが始まりとされる。商売繁盛や夫婦円満、家内安全などを祈願する参拝者が多く訪れる。

もっと知りたい どんたくの源流「博多松囃子」

三福神と通りもんが参拝して祭りが始まる

5月3、4日の2日間に230万人を超える人出でにぎわう「博多どんたく港まつり」。国内外のどんたく隊が参加するパレードが有名だが、その先頭を飾るのが「博多松囃子」だ。どんたくの源流とされ、その起源は平安後期にさかのぼる。福神、恵比須、大黒の三福神と稚児行列、通りもん(現在のどんたく隊)で編成され、正月の伝統行事だったという。2020年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
現在も3、4日の朝には馬に乗った三福神と博多松囃子の一行が櫛田神社を参拝し、稚児舞を披露。「祝うたァ」と唱和し、祭りが始まる。

PHOTO SPOT  高さ約13mの飾り山笠を常設展示

境内には博多祇園山笠の飾り山笠(やま)を7月1日から翌年6月上旬まで常設展示している。6月中旬にその年の標題(テーマ)に沿った人形の飾り付けが始まり、7月1日に公開される。表と見送り(裏)で標題は異なり、高さは約13m。さて、どこから撮る?

見どころ・取り組み

櫛田会館を増改築 伝統文化の発信地に

参拝者の休憩所も新設された「櫛田会館」

2025年は25年に1度の「式年遷宮」の年で、調度品などを新調した社殿にご神体を遷す神事が厳かに斎行された。遷宮に備えて増改築されたのが、北門そばの「櫛田会館」。平屋を2階建てにし、1階には参拝者用の休憩所や授乳室などを新設。博多祇園山笠振興会と博多松囃子振興会の事務所も設けている。2階は博多祇園山笠の総会をはじめ地域の行事の集会所とするなど、伝統文化の発信・交流拠点としての機能を発揮している。
社殿の南側にある「博多歴史館」も設備などがリニューアルされた。追い山笠の大絵馬、現代の博多人形1818年に開設された世界初といわれる公立図書館「櫛田文庫」の書物なども保管されている。

年間行事

1月 歳旦祭、元始祭
2月 節分大祭
3月 ぎなん祭
7月 博多祇園山笠
10月 博多おくんち
12月 夫婦恵比須大祭、師走大祓式、除夜祭 など

【住所】 〒812-0026 福岡市博多区上川端町1-41
【電話】 092-291-2951(9~17時)
【開門】 4時 【閉門】 22時
【交通】 福岡市地下鉄櫛田神社前駅から徒歩約3分、西鉄キャナルシティ博多前バス停から徒歩約1分
【地図】https://maps.app.goo.gl/qCNcY7RWGTtHjjdeA

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