【脳活シネマ】「オオムタアツシの青春」

福岡県内で先行上映され、9月26日に全国公開となった映画「オオムタアツシの青春」。人生につまずいた大人たちと、病を抱えながらも前向きに生きる少女との絆、そして再起を描く感動の物語です。

同県大牟田市を主舞台に全編ロケ撮影を行い、俳優陣は昨夏の1カ月以上を同市で過ごしました。主人公のパティシエを演じたのは映画初主演の筧美和子さん。「大牟田の独特な空気感を受け、普段は出せないようなエネルギーをもらいました」と振り返ります。

脳活新聞は本作を「第2回脳活シネマ」で上映。ぜひ現地の劇場で!

©2025「オオムタアツシの青春」製作委員会
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映画初主演の筧美和子 街に溶け込んで好演

映画初主演が決まった喜びもそこそこに、筧さんは役作りに取り組んだといいます。演じるのは福岡から大牟田に来て洋菓子店を開業する亜美。東京の生まれ育ちだけに、共演する林田麻里さん(大牟田市出身)からもらった録音を教科書に「ぶつぶつ博多弁を言いながら生活しました」と予習に励んだそうです。

「大牟田にエネルギーをもらいました」と映画初主演の筧美和子さん

そのかいもあって、ほぼ完璧にマスター。「最初はなかなか出てこなかった博多弁が、途中から自然に出てくるようになりました」とアドリブシーンでも無理なく使いこなしました。

「役者は台本通りにセリフを話すのではなく、普通の会話のようにキャッチボールができないといけない。そういう〝受けの演技〞がうまい人。博多弁も板についていた」と瀬木直貴監督。共演の陣内孝則さん(福岡県大川市出身)からも「方言、良かったよ」と褒められたといいます。

大牟田には3年前に公開された映画「向田理髪店」でもロケで滞在しましたが、当時はコロナ禍で出歩けなかったといいます。今回は「1人で銭湯やショッピングセンターにもふらりと出掛けました。草木饅頭が大好きです」と街に溶け込んだ様子。「すごくピュアで熱い人が多い。炭鉱町ならではの、受け継がれたソウルかもしれません」と市民の〝アツシ〞も感じ取りながら演じきりました。

「いい映画になりました。大牟田の魅力も練り込んでありますので、ぜひ楽しんでください」。つまずきを乗り越え、再び歩き出す大人たちを描いた感動作。再興を目指す大牟田のみならず、全国へ向けたエールにもなる温かい作品です。

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脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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