自然の変化や植物の成長を感じたり、収穫を楽しんだりする園芸は、指先を使った作業も多く、体や心に良い効果をもたらすとして注目されています。脳活新聞でも3月に「脳活菜園」を開始し、これまでに小松菜や夏野菜のトマト、ナス、トウモロコシなどを栽培してきました。間もなく秋冬野菜の植え付け時期。脳活菜園も秋冬バージョンに切り替えようと、育てやすい品種や栽培のポイントをホームセンター「ナフコ」HI商品部バイヤー、古野豪祥さんと楢崎大史さんに聞きました。
目次
プランターは深さが大事
―秋植え野菜は初心者でも始めやすいとか。
夏の暑さは植物にとっても過酷で管理が難しいですが、秋は温度条件がよくなるため初心者も取り組みやすいです。秋植えの主役はキャベツや白菜など葉もの野菜。ゆっくり成長しながら甘みを増していきます。
―畑よりもプランターの方が簡単? いい点は?
プランターのメリットは、ベランダや玄関先などどこにでも置けて省スペースな点です。プランターにはさまざまなサイズや形状がありますが、大事なのは深さ。根が鉢にぶつかると成長が止まります。品種によりますが深さ30cmぐらいを目安に選びましょう。
―プランター以外に準備する物は?
培養土と鉢底石です。培養土は肥料入りなので手間いらず。鉢底石はネットに入っているタイプが再利用しやすく便利です。
種より苗が失敗しにくい
―初心者は種と苗のどちらがいい?
断然、苗。苗の方が失敗が少ないです。ただし成長の早いハツカダイコンなどは種植えです。苗サイズに育てば収穫できますからね。
―初心者にお薦めの秋植え野菜は?
苗ならキャベツ、ブロッコリー、ミニ白菜。種はハツカダイコン、ガーデンレタスなど。ミニ白菜は普通の白菜の半分の約45日で収穫できます。高さ約20cmと小ぶりなのでプランターでも十分育てられます。
― 植え方、育て方の注意点は?
野菜は土の栄養を吸収して成長しますから、たっぷりの土が必要です。深さのあるプランターを使用するのはもちろん、苗が栄養を取り合わないように間隔を空けて植えましょう。品種により異なりますが、だいたい15cm間隔を意識して。種袋や苗札に書いてあるタイミングで追肥することも忘れずに。培養土の袋には肥料効果が続く日数が明記してありますので、効果が切れてからで大丈夫。
―家庭菜園を楽しく続けるこつは?
「収穫できた」「おいしかった」といった成功体験があれば、楽しく続けられるはず。「病気に強い」「失敗しにくい」などと表示してある、育てやすい苗や種を選ぶといいですね。種と土、肥料とプランターがセットになっていて簡単に始められるキットもあります。最初はキットを利用して、まず収穫の喜びを味わうといいかもしれませんね。
暑い日が続きますが、秋の園芸に向けて、お近くのナフコをのぞいてみてはいかがでしょうか。
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