シニアの読書、目が疲れても続ける工夫 読書週間に図書館へ

10月27日から11月9日までは「読書週間」です。秋の夜長に本を開いてみたいけれど、「細かい文字を読むと目が疲れる」「最近は本から遠ざかっている」という方も多いのではないでしょうか。

文化庁の調査では、読書量が減った理由に「視力など健康上の理由」を挙げる人が3割を超え、年齢が高いほどその割合が高い傾向でした。この記事では、目の負担を減らしながら読書を楽しむ工夫と、福岡市の図書館で開かれている催しを紹介します。

目次

きょうから読書週間 今年の標語は「静かだけど、冒険中。」

読書週間は、読書推進運動協議会が毎年10月27日から11月9日まで開いている取り組みです。2026年は第80回の節目にあたります。

今年の標語は「静かだけど、冒険中。」です。期間中は、全国の図書館や書店で本にまつわる展示や催しが行われます。久しぶりに本を手に取るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

「読まない」が6割 理由に「視力」を挙げる人も

文化庁が2024年3月に全国の16歳以上を対象に行った「国語に関する世論調査」(令和5年度、有効回収3,559人)の結果を見てみます。

  • 1か月に本を「読まない」と答えた人は62.6%でした(電子書籍を含み、雑誌や漫画は除く)。
  • 「以前に比べて読書量が減っている」と答えた人は69.1%でした。

読書量が減っている人に理由を聞いたところ(二つまで回答)、最も多かったのは「情報機器(スマートフォンなど)で時間が取られる」の43.6%でした。次いで「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が38.9%、「視力など健康上の理由」が31.2%でした。

文化庁の国語に関する世論調査で、読書量が減っている理由の上位4項目を示した横棒グラフ。視力など健康上の理由は31.2%
出典:文化庁「令和5年度 国語に関する世論調査」を基に脳活新聞WEB編集部作成

このうち「視力など健康上の理由」は、おおむね年齢が高いほど割合が高い傾向でした。本を読みたい気持ちはあっても、見えにくさが壁になっている人が少なくないことがうかがえます。

目が疲れても読書を続ける5つの工夫

開いた本の上に置かれた老眼鏡と、そばに置かれたコーヒー

見えにくさを感じたら、読書をあきらめる前に「読み方」を変えてみる方法があります。取り入れやすいものから試してみてください。

1. 手元を明るくする

部屋の照明だけでは、手元が暗くなりがちです。卓上ライトを使い、ページに影ができない位置に置くと、文字が読みやすくなります。日中は窓際の明るい場所で読むのも一つの方法です。

2. 文字の大きな本を選ぶ

文字を大きく印刷した「大活字本」と呼ばれる本があります。置いているかどうかや探し方は、最寄りの図書館のカウンターで尋ねてみましょう。

3. 電子書籍で文字を大きくする

電子書籍は、スマートフォンやタブレットで文字の大きさを変えられるものが多くあります。紙の本では小さく感じる文字も、自分に合った大きさで読めます。

4. 耳で楽しむ

本の朗読を音声で聞く「オーディオブック」という楽しみ方もあります。目を休ませながら、家事や散歩の合間に物語に触れられます。

5. 短い時間から始める

最初から1冊を読み切ろうとせず、1日10分ほどから始めてみましょう。短編集やエッセー、新聞のコラムなど、区切りのよい文章から読むと続けやすくなります。

なお、見えにくさが続く場合や、急に見え方が変わったと感じる場合は、早めに眼科で相談してください。メガネの度が今の目に合っているかを確かめることも大切です。

福岡市の図書館で「開館30周年スタンプラリー」

図書館の白い書棚に並ぶたくさんの本
写真はイメージです

福岡市総合図書館は1996年6月に開館し、今年で30周年を迎えました。これを記念して、市立図書館をめぐるスタンプラリーが2026年11月29日(日)まで開かれています。

  • 期間:2026年11月29日(日)まで(午前10時〜午後6時、休館日を除く)
  • 内容:総合図書館を含む4館のスタンプを集め、貸出カードを示すと、記念のブックカバーとしおりがもらえます(先着1,500人)。
  • さらに:4館を達成した人は、記念トートバッグに応募できます(抽選300人)。
  • 費用:無料。事前の申し込みは不要です。

スタンプラリーの台紙や景品には数に限りがあり、なくなり次第終了します。一部の図書館では台紙の配布をすでに終えています(10月26日時点)。

中央図書館は長期休館中のため、福岡市科学館4階の総合図書館カウンターでスタンプを押す形です。受付時間がほかの館と異なるため、出かける前に総合図書館のホームページで確かめてください。問い合わせは福岡市総合図書館図書サービス課(電話092-852-0605)へ。

ふだん使っている図書館に加えて、行ったことのない図書館を訪ねてみると、新しい本との出合いがあるかもしれません。図書館では本の探し方の相談(レファレンスサービス)も受け付けています。

天神の書店については、関連記事「ジュンク堂書店 福岡店が天神ビジネスセンターⅡに移転・リニューアルオープン」でも紹介しています。

よくある質問

Q. 読書週間はいつからいつまでですか? A. 毎年10月27日から11月9日までの2週間です。2026年は第80回で、標語は「静かだけど、冒険中。」です。

Q. スタンプラリーには貸出カードが必要ですか? A. 景品の受け取りやトートバッグへの応募には、貸出カードとスタンプラリーの台紙が必要です。詳しくは福岡市総合図書館のホームページで確かめてください。

Q. 小さな文字が読みにくくなってきました。どうしたらよいですか? A. 手元を明るくする、文字の大きな本や電子書籍を使うなどの工夫があります。見えにくさが続く場合は、眼科で相談してみてください。

まとめ

  • 10月27日から11月9日は読書週間。今年の標語は「静かだけど、冒険中。」
  • 文化庁の調査では、読書量が減った理由に「視力など健康上の理由」を挙げた人が31.2%
  • 照明、大きな文字の本、電子書籍、音声などを使い分けると、目の負担を減らして読書を楽しめる
  • 福岡市の図書館では、11月29日まで開館30周年記念のスタンプラリーを開催中

この秋は、ゆっくり本を開く時間をつくってみませんか。

文字に親しむ頭の体操には、漢字パズルや脳トレ問題もおすすめです。毎朝の脳トレは脳活新聞LINEでもお届けしています。

参考資料

※この記事の内容は2026年10月時点の情報です。

文:脳活新聞WEB編集部(西日本新聞社)

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