脳活新聞は、世界遺産に登録されている京都の栂尾山 高山寺(とがのおさん こうさんじ)に伝わる国宝「鳥獣人物戯画」をモチーフにした、同寺公認の御朱印帳を制作します。同作品の魅力を、高山寺の田村裕行執事長に聞きました。
目次
庶民の暮らしを動物たちの姿で
国宝「鳥獣人物戯画」甲巻(部分)
このユーモアあふれる絵巻物は、いつ、誰が、どんな目的で描いたのでしょうか。数ある国宝絵画の中で、誰もが知ると言っても過言でないほど人気が高い「鳥獣人物戯画」。ですが、そのなじみ深さとは裏腹に、実は多くの謎に包まれています。
「分からないことが多いのですよ。昔の研究と今の研究では変わってきて、以前は鳥羽僧正覚猷が描いたとされていましたが、今は否定されています」と高山寺の執事長・田村裕行氏。「でも、そんな分からないところがまた魅力でね」と目を細めます。
「いつ、誰が描いたのか分からないところが『鳥獣人物戯画』の魅力です」と話す田村氏
絵巻物は甲・乙・丙・丁の4巻あり、各巻の長さは約9〜11m。それぞれ平安時代後期から鎌倉時代初期にかけての作とされ、筆致などから作者も異なると考えられています。「戯画は高山寺より古いのです。ここに来るまでは仁和寺、その前は三十三間堂にあったと、そこまでは分かっているのですが」。原本は国宝に指定された昭和初期に東京国立博物館などに寄託されていますが、それまでの約700年間は高山寺で大事に守られてきました。
ウサギやカエルたちが相撲や水浴び、踊りに興じているのは、全4巻のうちの甲巻です。「甲巻は風刺画でもあって、当時は僧侶や侍が威張っていたので、僧侶を猿にして描いています」。庶民の暮らしを動物たちの姿で写し取っただけではない、そんな“スパイス”も魅力といえます。
表紙と裏表紙には間違い探しも
世界遺産に登録されている京都の高山寺
今回、高山寺の公認を得て制作する御朱印帳は、この最も有名な甲巻に登場する動物たちをモチーフにしました。さらに脳トレ問題として、表紙と裏表紙の「間違い探し」も。脳活新聞ならではデザインです。
老若男女を問わずにブームとなっている御朱印集め。寺社を訪ねた証しのコレクションとしてだけでなく、参拝で心の安らぎを得て、歴史や文化も学べます。シニアにとっては脳に刺激を与える旅となり、健康維持のためのウオーキングともなるでしょう。健康長寿への願いも込めながら、脳活新聞オリジナルの「鳥獣戯画御朱印帳」を手に出かけてほしいです。
【商品紹介】高山寺公認 鳥獣戯画御朱印帳(3/16先行予約スタート)
※商品画像はイメージ。実際の色味と異なる場合があります
【高山寺公認 鳥獣戯画御朱印帳】
■価格/2,860円(税込み、送料別途440円)
■発送/4月20日(日)から順次
■カラー/オレンジ
■サイズ/18.0×12.0×1.5cm
■仕様/全44面、表題紙(無地)1枚付
発売元:西日本新聞社
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