【イベントリポ】脳活新聞フェアin北九州 来場者約230人が健康の大切さを再認識

「脳活新聞」シリーズのリアルイベント「脳活新聞フェアin 北九州」を9月13日、北九州市小倉北区の小倉井筒屋パステルホールで開催しました。北九州市制60周年事業の一つとして、健康長寿や脳活をテーマにした専門家による5つのセミナーをはじめ、企業や団体などの7ブースで情報を発信。約230人が来場し、健康の大切さを再認識していました。[主催:脳活新聞(西日本新聞社)、共催:北九州市]

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認知症、脳活、フレイル予防…多彩なセミナー

「認知症への備え」
北九州市認知症支援・介護予防センター 地域活動コーディネーター 中村真理子氏

「認知症の人は100人いれば100通りの暮らしがあります。認知症にならないように頑張るよりも、なっても大丈夫という世の中をつくりたいもの。例えばスマートフォンの活用。薬を飲む時間にアラームを鳴らす、1人で街で迷ったら位置情報やカメラ機能を使うなどです。また認知症カフェや高齢者の利用が多い図書館も居心地のよい居場所です。デイサービスに通う高齢者が、洗車などの仕事で対価を受け取る仕組みもできました」

「食べて脳活・ハッピーライフ」
九州歯科大学歯学部 共通基盤教育部門 教授 吉野賢一氏

「人間の脳は働き者。動物の食べる行為は栄養を摂取し生命を維持するためですが、人間は食べるときにも脳を使っています。哺乳動物の中で目を見て授乳するのは人間だけで、複数の人と食事するときには相手の表情を見ています。また周りの状況によっては満腹でも食べ、逆に空腹でも我慢できます。食べて危険かどうかを察知し記憶することで脳を鍛え、認知症予防にもつながります。口の健康には、定期的に歯科を受診してください」

タイ旅で脳活
タイ国政府観光庁福岡事務所 マーケティングマネージャー 冨松寛考氏

「サワディークラップ(こんにちは)。旅は脳を刺激する、リラックス効果がある、運動量が増えるなど脳活に良いとされます。旅行を計画するだけで幸福度が上がり、旅行中の選択や判断は前頭葉を活性化し、言語が異なる中での交流も脳を刺激するといわれます。タイではゴルフ、グルメ、スパ・マッサージ、パワースポットや世界遺産巡りなどさまざまなテーマの旅ができます。タイで景観や文化の違いを体感し、脳を刺激してください」

「認知症を遠ざけよう」
産業医科大学病院 認知症センター部長 池ノ内篤子氏

「認知症とは、知的機能が持続的に低下し複数の認知障害により日常生活に支障が出た状態。思考、推理、判断などの力が衰える中核症状、妄想や徘徊(はいかい)などの行動・心理症状があります。認知症の発症と進行を予防する方法は(1)運動習慣(2)バランスの良い食事(3)体重管理(4)節度ある飲酒(5)禁煙(6)社会参加(7)認知機能を鍛える習慣(8)うつ病予防(9)生活習慣病の管理(10)難聴への対応(11)良い睡眠が挙げられます。認知症かなと思ったら、早めに受診しましょう」

「いつまでも元気で、健康な毎日のために〜フレイルを予防しましょう〜」
明治西日本支社 管理栄養士 中上結惟氏

「日本人の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳で、平均寿命との差は男性で約8.7年、女性は約12年です。健康寿命を延ばすにはフレイルの予防が大切。フレイルとは、健康と要介護の中間の移行状態を指し、適切な対策をすれば健康状態に戻れる可能性もあります。それには食事が重要。高齢になると食べる量が減り消化機能が落ちて低栄養になりがちに。少量の食事でエネルギーとタンパク質を十分に取って、運動を心がけてください」

ブースではさまざまなサービスを提供

7つの出展ブースでは、さまざまな情報やサービスを提供しました。タイ各地の観光パンフレットやグルメ冊子を展示・配布した「タイ国政府観光庁」、目のピント調節をサポートする次世代メガネを紹介した「ViXion」、肌の相談に対応し試供品を配布した「シーボン小倉店」、骨の健康測定や商品のガラポン抽選でにぎわいを見せた「グリーンコープ」など。

【出展ブース】●タイ国政府観光庁 ●シーボン小倉店 ●ViXion ●グリーンコープ ●豆吉郎 ●花王 ●明治

見る、歩く、食べる…タイを旅して脳刺激「タイ国政府観光庁」
自動ピント調節の次世代メガネを試せる「ViXion 」
肌チェックを無料体験できた「シーボン小倉店」
会場内には新聞を使ったバッグ作りの体験コーナーも
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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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