【脳活レシピ(27)】秋を代表する魚「秋刀魚(さんま)」で認知症予防

秋の味覚として代表的な秋刀魚ですが、近年は漁獲量が減少傾向で、小ぶりなサイズでも値段が高く、「庶民の味」と呼んでいた秋刀魚は、段々と「高級魚」になりつつあります。

とはいえ、昔ながらの食文化で毎年秋刀魚の漁獲量の話題を目にすると”秋の到来“を感じ、旬の食材を味わうのが楽しみな食材のひとつです。

刺身、フライ、煮付け、つみれ汁といった様々な料理で楽しむことができますが、今回は秋刀魚料理の定番である「塩焼き」をご紹介します。

目次

秋刀魚(さんま)の栄養

秋刀魚は、良質なたんぱく質と脂質、以下のようなビタミン・ミネラル類を多く含みます。
鉄   分…貧血予防に効果あり。
ビタミンA…粘膜を丈夫にするはたらき。
カルシウム…骨や歯の健康に欠かせない栄養素。
ビタミンD…カルシウムの吸収を助けるはたらき。

また、サバやイワシと同様に、脳に良いと言われる青魚特有のn-3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含むので、ぜひ積極的に摂っていきたいですね。

DHAは脳の情報伝達に関わる成分で、記憶力や判断力を高めるため、認知症予防にも効果があると言われています。

EPAは血液の流れを良くして生活習慣病を予防できるので、結果として認知症予防に役立ちます。

⚫︎食べる時は新鮮なものを!
DHAやEPAなどの油は酸化しやすいので、新鮮なものを選んで食べると良いでしょう。刺身や汁ごと食べる料理は栄養効率が良く、オススメです。

⚫︎缶詰もおすすめ!
下ごしらえの手間がなく、鮮度の良いうちに加工している缶詰も青魚の栄養を効率よく取ることができるので、活用してみてください。

秋刀魚(さんま)の塩焼き

材料(2人分)

秋刀魚(生)    2尾
塩 糀        10g
大根        100g
すだち       1/2個
しょうゆ      適宜

作り方

  1. 秋刀魚は、塩糀をまぶしておく。焼く直前に斜めに切り、色よく焼く。
  2. 大根は、鬼おろしでおろす。
  3. すだちは、くし形に切る。

○ポイントなど(あれば)

トースターにホイルを敷いて焼いても、こんがりとキレイな焼き色がつきます。
付け合わせの大根おろしは“鬼おろし”にすると違った食感が楽しめて、大根の甘みをより感じることができます。

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この記事を書いた人

福岡県栄養士会の会長、大部正代が健康寿命の延伸を目的とし、2019年に設立。管理栄養士による栄養相談を始め、レシピ開発、講演やセミナー、健康イベント等の活動を行う。

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