レバーは、牛や豚、鶏などの肝臓部分を指します。独特のにおいや食感から好き嫌いが分かれる食材ですが、抜群の栄養価からぜひ定期的に摂ってほしい食材のひとつ。
では、そんなレバーの栄養についてみていきましょう。 <管理栄養士seira>
目次
特徴①貧血予防に 体内に吸収されやすい鉄分が豊富に含まれる
レバーには、鉄分が豊富に含まれています。
しかも、レバーに含まれる鉄分はヘム鉄と呼ばれる栄養素で、植物性の非ヘム鉄より体への吸収率が5~10倍あるとされています。
特徴②造血のビタミン、「葉酸」と「ビタミンB12」も豊富
葉酸とビタミンB12は、協調して赤血球を作り出す、「造血のビタミン」といわれています。
上記の鉄分との相互作用で、貧血解消効果が抜群。貧血は、ふらふらとするだけでなく、なんとなくだるいという症状としても現れることがあります。
だるさや立ちくらみの改善に、レバーを定期的に食べることがおすすめです。
レバー3種の特徴
牛レバー
ビタミンB12、ビタミンEが豊富に含まれます。
ビタミンEは、細胞を健康に保ったり、炎症を抑制したりしてくれるはたらきがあります。
豚レバー
3種の中でたんぱく質の含有量が最も高いとされています。
加工品にも使用されやすく、レバーパテ等に使用されています。
鶏レバー
ビタミンB1、葉酸が豊富で低カロリー。
3種の中ではもっともクセや臭みが少ないことが特徴です。
レバーを食べる時のポイント
1、食べすぎには注意
レバーは栄養価が抜群に高い分、適正量を守ることも重要です。
高濃度のビタミンAが含まれており、ビタミンAの摂りすぎはリスクがあります。妊婦や乳幼児の摂取量には特に注意しましょう。
健康な成人であれば、週に1回程度、1回あたり100g程度のレバーの摂取がおすすめです。
2、安全性や品質の高いものを選んで
レバーの臭みの原因は、鮮度にもあります。鮮度が良いものを選ぶことで、風味がよくなります。
また、レバーである肝臓部分には、畜産に使用されるホルモン剤が蓄積されやすいといわれています。
信頼できる生産者やブランドを選ぶようにしましょう。
鉄分と葉酸、ビタミンB12の相乗効果で抜群の貧血予防効果が期待できる、レバー。
食べ過ぎには注意して、美味しく健康を作りましょう。