【ひじきの栄養】美容食材としても注目!ポリフェノール豊富な健康食材

ひじきは、縄文時代から食されている、日本人にとってなじみ深い海藻のひとつ。生のひじきは渋みが強く、採取したものは数時間水で煮て、乾燥させたものが製品になっています。
低カロリーで食物繊維やミネラルが豊富なことから、美容・健康食としても注目されています。では早速、ひじきの栄養をご紹介します。 <管理栄養士seira>

ひじき
目次

特徴①糖と脂質の代謝をサポートする「クロム」が豊富

クロムは必須ミネラルの一種。糖質が増え、血糖値が上がったときに必要なインスリンのはたらきを促す成分の材料です。
また、血液にコレステロールなどの脂質が増えすぎた場合もその代謝をサポートしてくれます。不足すると糖尿病、脂質異常症、動脈硬化などにかかりやすくなります。

特徴②骨粗しょう症予防に効果的な「カルシウム」が豊富

骨粗しょう症予防のためには、食事面と運動面の両方の改善が大切。
骨粗しょう症は気づかないうちに進行し、背中や腰の痛み、背中が曲がってくるなどの症状が現れて、初めて自覚することが多い病気です。健康寿命を延ばすためには、骨粗しょう症の予防に努めることが大変重要です。
カルシウムを多く含むひじきを食事に取り入れていきましょう。

特徴③美容、抗ウイルスにも効果的な「フィコタンニン」が豊富に含まれる

ひじきには、「フィコンタンニン」というポリフェノールが豊富に含まれています。フィコタンニンには、美肌・老化防止につながる抗酸化作用や、血糖値の上昇を緩やかにする効果、抗ウイルス作用、抗炎症作用があるとされています。
美容を意識する方や、生活習慣病予防を期待する方におすすめの食材です。

ひじきを食べる時のポイント

1、鉄分が多いというのは昔の話

「ひじきは鉄分が豊富」といわれてきましたが、製造過程で使用する釜が鉄製からステンレス製にかわってきたために変化しています。
鉄製の場合は100gあたり28.2gの鉄分が含まれていましたが、ステンレス製では1/9ほどに。鉄釜使用を明記した商品もあるので、チェックして選んでみましょう。
また、ひじきには有害物質のヒ素が含まれることが指摘されることもありましたが、水戻しや茹でるといった調理方法で含有量が減ることや、通常摂取では微量であることから、健康被害を心配する必要はないと考えられています。

2、農薬や添加物の心配が少ない

ひじきの栽培方法として、農薬を使うことはほとんどありません。
また、製造方法の特徴として、水で数時間煮てから乾燥させて製品にする特徴があるので、その工程で有害な物質はほとんど外に煮だされていきます。

このように、ひじきは重要なミネラルや抗酸化物質が豊富なので、ひじきを食事に取り入れて、健康的な生活にさらに近づけましょう。

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この記事を書いた人

栄養教諭として小中学校で勤務後、現在はフリーランス管理栄養士・フードコーディネーターとして活動中。SNSを中心に栄養情報発信、レシピ開発、栄養相談、食事指導、料理撮影等、幅広く活動している。

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