〜今なお半数が外出頻度・社会参加について流行前水準に戻らず。長引く外出控えで体力や生活意欲も減退、歩きづらさを感じているシニアではその傾向が顕著〜
WHILL株式会社(東京都品川区、以下「WHILL社」)は、2022年12月6日~16日に、全国65歳以上の男女600名を対象に、「シニア世代における新型コロナウイルス(以下「コロナ」)流行前とコロナ禍、withコロナ時代の外出・社会参加影響調査」を実施。
目次
シニア世代の約7割がコロナ前と比べて外出の減少(2020年8月)
WHILL社は2020年8月、コロナ禍におけるシニア世代の外出・社会参加の変化に関する調査を実施。
それによると、シニア世代の約7割がコロナ前と比べて外出頻度とともに、社会との関わりが減少したことがわかっていました。
『何事にもめんどくさくなった』との声も(2022年12月)
今回、流行から3年が経ち、コロナ前と流行ピーク時、直近の比較を交えながら、実際にシニア世代の意識や行動にどんな変化があったのかについて、WHILL社が改めて調査を実施。
外出機会・人との交流の増減について
半数が現在も、コロナ発生前と比べて外出頻度が減っていると回答。それに伴い、社会交流も同様に落ち込んでおり、「全国旅行支援」などの外出促進施策があるにもかかわらず、依然としてコロナ前の水準には回復していないようです。
外出目的の変化について
日常に必要な外出(買い物、通院など)は、コロナ前と比べても大きな変化はみられないようです。一方で、友人や近所との交流、主に屋内での趣味活動などの外出をすると回答した人は、コロナ前と比べて半減。
なお、自由記述による回答では、インターネットなどを活用し始めたことで買い物などは便利になったものの、友達と食事に行ったり、会えたりすることができなくなったことが寂しいと答えたシニアが多くいたようです。
社会との関わり合いが減ったことによる影響
コロナ禍での外出控え、公共交通機関利用控え、体力や足腰の衰えなどから社会参加は減少。社会との関わり合いが減ったことによる影響として、外出への意欲や自信の喪失、「何事にもめんどくさくなった」といった生活意欲の減退が多く挙がった。特に、歩きづらさを感じているシニアではその傾向が顕著。
■飯島 勝矢氏 コメント
医師 医学博士
東京大学 高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター 教授
「高齢者は現役世代のように筋トレなどで身体を鍛え直すことはなかなかできず、むしろ地域活動や地域交流のなかで結果的に身体を動かしている現実がある。コロナ禍での初期の頃の経験を十分に活かし、感染予防と地域交流の両面をバランスよく考え、地域の中で『集う場、絆を生かして会話を楽しむ場』などを上手に再開し、徐々に増やしていくべきなのであろう。
そこで、たとえ足腰の衰えが進んでしまった方でも、WHILLなどの移動手段を今まで以上に気軽に活用し、まずは外にお出かけしたり、もしくは出先でWHILLに乗りながらみんなと一緒にエンジョイしたりするなど、色々と便利な使い方がある。乗ることに躊躇するのではなく、思い切って乗って大きく移動することにより、新たな景色を見ることができる。まずはエイヤっと踏み出してみよう。きっと新たな世界観、新たな自分に出会うことができるだろう。
今まさに求められる対策は、『コロナ感染に対して賢く恐れながら、自分の日常生活のレベルを決して落とさず、積極的に外出をしよう!住民主体活動の歯車を止めないようにしよう!』という考えが重要なのである。そして、産官学民連携の下、新たな地域づくりに向けて、勇気をもってチャレンジしていく時期なのである」
※2020年8月に実施した調査リリースはこちらからご覧いただけます。
WHILLについて
WHILLは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。
WHILL社について
WHILL社は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、世界中で近距離移動のプロダクト・サービスを展開。近距離モビリティWHILLの販売、レンタルサービス、及びシェアリングサービスの3事業を展開し、歩道だけでなく屋内まで走ることができ、他の移動手段では行けなかった、どんな場所にもつながる世界を構築します。
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