「終活」の認知度は95%、実践している人はわずか7%との調査報告

公益社などの葬儀社を傘下に持つライフエンディングのトータルサポート企業・燦ホールディングスグループが、40~70代の男女1,000名を対象に「終活」に関する意識調査を実施。その結果、「終活」の認知度は95%と高いものの、実践している人はわずか7%ということが分かりました。また、今はしていないが「終活をしたいと思っている」人は約60%、コロナ禍をきっかけに10%超の人が「終活への考え」に変化あったと回答しました。

目次

同調査結果のポイント

・「終活」の認知度は95%と、ほとんどの人が知っている状況
・「終活」を行ったことがある人は7%と、認知度の高さに比べ低い
・「終活をしたいと思っている」人は57%と過半数を占めており、今後、「終活」を実践する人の増加が見込まれる
・「終活」の目的は、「のこされた人に迷惑をかけたくない」がダントツのトップで83%、「自分のために」と考えている人は少数派
・「終活」で行うことのイメージは、「持ち物の整理」79%、「エンディングノートを書く」73%、「遺言の用意」71%と、「のこされた人に迷惑をかけない」ことに通じる内容が上位にあがっている
・「終活」を始める年代は、「70代」35%、「いつからはじめても良い」30%、「60代」26%。「終活」=シニアといったイメージが崩れつつある
・コロナ禍以降、「終活」への考え方が変わった人は12%。コロナ禍で「いつ何があるかわからない」、「死が身近になった」と感じる人が増えたことで「終活」への関心が高まっていることが伺える

「終活」に関する意識調査結果

Q.「終活」という言葉を知っていますか?

n=1,000名

「終活」の認知度は95%と非常に高く、ほとんどの人がその言葉を知っている。

Q.「終活」をしたことがありますか?

n=1,000名

「終活」経験者は7%と、認知度の高さに比べ非常に少ない、「終活をしたいと思っている」人は57%と過半数を占め、今後、「終活」の実践者が増加していくことが伺える。

Q.「終活」とは、どのようなことをするとお考えですか?(終活を知っていると回答した方に質問)

n=947名 ※複数回答

「終活」のイメージは、1位「持ち物の整理」、2位「エンディングノートを書く」、3位「遺言の用意」と、のこされる人へ配慮した回答が上位にのぼる。

Q.自分の「終活」を始める年齢は、どのくらいが良いと思いますか?

n=1,000名

「終活」を始める年代は、「いつからはじめても良い」30%が上位にのぼり、「終活」=シニアといったイメージが崩れつつある。

Q.「終活」の目的はどのようなことだと思いますか?

n=1,000名 ※複数回答

「終活」の目的を「のこされた人に迷惑をかけないため」と回答した人が8割以上。「自分のために」と考える人は少数派。

Q.「終活」への考え方は、コロナ禍の前後で変化はありましたか?

n=1,000名

コロナ禍をきっかけに「終活」への考え方に変化があった人は12%。

【終活への考え方がコロナ禍の前後で変化があった】と回答した人の多くが、死を身近に感じ「終活」の必要性を感じている。

「終活を考えるようになった」、「死を身近に感じた」などの声(一部抜粋)

・終活を考えるようになった。前倒しで取り組みたい
・気持ちの整理になるので早くても良いと思った
・いつ自分がそうなるか分からないから、少しずつでも準備をした方がいいのかなと意識が変わった
・まだ先のことと考えず、行動の具体化をする準備が必要だと思う
・死は予期せぬ時に来るものと改めて認識しました。終活には時間が必要なのですぐにできることから始めました
・まだ先と思っていたが、有名な芸能人の方がコロナで亡くなり他人事ではないと思って、先々のことをノートに
 書いてみたり、娘に話したりした
・家にいる事が多くなり、整理整頓する機会が増え、残された者が処分に困らないよう考えるようになった
・これまで自分の死についてきちんと考えたことはなかったが、コロナ禍でいつどうなるかわからないと思い、エンディングノートを書き始めた
・何時までも自分では健康で長生きすると思っていましたが,今はコロナにかかったら何時死ぬか分からないから
・いつ自分の終末期を迎えるか分からない
・身内と最後の別れができないことを想像した
・人とのつながりを考えるようになった

調査概要

■調査名:終活に関する意識調査
■調査機関:2022年3月23日~25日
■調査対象:40~70歳代の男女 ※首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住
■回答者数:1,000人
■調査方法:インターネットによるアンケート調査

燦ホールディングスグループ

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この記事を書いた人

脳活、運動、食事、睡眠、社会参加、脳トレなどの普及・啓発活動による健康寿命の延伸・認知症予防の実現を目指す「脳活新聞」

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